猫にケージを使うというのは、賛否両論あると思います。
室内で猫を飼うにあたってキャットケージを利用したい!という方もいらっしゃるでしょうし、猫を狭いケージに入れるのは可哀相!という方もいらっしゃると思います。
しかし、 キャットケージを利用することは実は猫にとってメリットもあるものだったりします。
飼い主さんにとってもメリットに繋がることがあります。
そこで今回は、キャットケージの利用についてのメリットと、 キャットケージを使うときの注意点をご紹介します。
正しく キャットケージを利用すれば、猫の安全を守ることに繋がるので、ぜひ参考にしてみてください!
キャットケージは必要なの?
そもそも室内で飼うのに キャットケージが必要なのか?という疑問をお持ちの方も多いと思います。
キャットケージと聞くと「窮屈そう」「猫にストレスがかかりそう」と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、猫の性格やお家環境によっては、 キャットケージを利用したほうが猫に安心感を与えられる場合もあります。
キャットケージを利用するということは、必ずしもマイナス面ばかりではありません。
では、どんな場面で キャットケージを利用したほうが良いのか詳しくご紹介していきますので、お家環境と照らし合わせながら、ぜひチェックしてみてください!
メリットも多い!キャットケージを利用したい場面とは?
先住猫がいるとき
すでに猫を飼っていて、新たな猫をお迎えしようとしているとき キャットケージがあると良い関係を築きやすくなる場合があります。
新たな猫は先住猫にとっては、自分の縄張りに入ってきた いわば敵のような存在。
猫は縄張り意識が強いので、新たな猫がお家にやってくると先住猫は、「自分の縄張りを荒らされるかもしれない…」と不安な気持ちになってしまいます。
そんなとき キャットケージがあれば、先住猫と新入り猫との距離を保ちながら関わることができ、新入り猫のことを徐々に受け入れるようになります。
もちろん猫同士の相性もありますが、いきなり対面させるよりも キャットケージ越しに対面させた方が突然のケンカにもなりにくく、飼い主さんが見ていない間の攻撃も回避できます。
子猫をお迎えしたとき
生後間もない子猫は好奇心旺盛で、全てのものに興味を示します。
体も小さく、狭い隙間でもいとも簡単に入って行ってしまいます。
また、子猫の頃は危ないものをまだあまり認識できていません。
飼い主さんが目を離したすきに、電気コードを噛もうとしてしまったり、狭い隙間に入り込んで出られなくなったりと、人間が思いもよらぬ行動を起こしてしまいます。
その点、 キャットケージがあればこうした事故を未然に防ぐことができ、猫の安全を守ることができます。
特に飼い主さんが家を留守にするときは、 キャットケージの中に入っていてもらうと飼い主さんも安心して出かけることができるでしょう。
我が家でも、えだまめをお迎えした日からキャットケージを利用しています。
生後2ヶ月でえだまめをお迎えしたので、子猫だけを部屋に放しておくのは心配で キャットケージの利用を決めました。
キャットケージのお陰で安心して出かけることができていました!
病気や怪我で安静にしたいとき
猫が病気になったり怪我をしたときなど、安静にしなければならないことがあります。
「静かにしていてね」「大人しくしていてね」「暴れてはいけないよ」と言葉で伝えても、どうしても相手は動物なので、人間の言葉の全てを伝えることはできません。な
過度な運動を控えた方がいいときに キャットケージを利用していると、暫く キャットケージの中で過ごしてもらうことで運動を避けることができて安心です。
また、多頭飼いしていて他の猫がいる場合、じゃれて遊んでしまう、追いかけっこが始まるなどといったことも回避することができます。
来客があったとき
家に来客があったとき、猫が落ち着かないことがあります。
猫は縄張り意識の強い動物で、室内飼いの猫は家を自分の縄張りと意識します。
そこへ知らない人が入ってきた場合、強いストレスを感じてしまいます。
もし、来客などで猫が落ち着かないときでも キャットケージがあると、 キャットケージの中が猫にとって安心できるスペースとなり猫を守ることに繋がります。
また、家に工事などが入った場合、玄関を開けっぱなしにして常に人の出入りするという状況が
生まれることがあります。
そのときも キャットケージがあると、脱走防止にも繋がります。
災害にあったとき
普段から キャットケージを利用していると非常に役立つ場面として挙げられるのが、災害にあったときです。
大きな災害にあい避難しなければならないとき、もちろん猫も一緒に避難すると思います。
しかし、人と同じ避難場所に猫も連れて入ることが難しい場合があるのが現実です。
猫を含むペットは、保護センターなどで預かってもらうことがありますが そのときにケージに入ってもらうことになります。
また、人と同じ避難場所に入れたとしても周囲の人たちへの配慮も必要なので、やはりケージに入ることが多いでしょう。
そうなったとき、ケージに慣れていない猫は大きなストレスを感じてしまいます。
普段からケージに慣れていれば、そのストレスも軽減されます。
万が一に備えて、普段から キャットケージを利用し慣れさせておくといざというときに安心です。
キャットケージを使うときの注意点
キャットケージの使用は猫にとって安全で安心な場所にできますが、一方で使い方を間違えるとストレスに繋がるので、以下の点を注意して キャットケージの利用をすると良いと思います。
長時間の使用は避ける
キャットケージを利用する場合は、長時間の使用は避けた方が良いです。
猫は家を自分の縄張りと認識している場合が多いため、長時間 キャットケージに入っていると縄張りをパトロールできないことがストレスに繋がってしまいます。
猫はストレスが原因で病気になることも多い動物です。
そのため キャットケージの使用は、掃除の間や少しの買い物の間、来客時や就寝時だけの活用にするなどの工夫が必要になってきます。
また猫を キャットケージに入れる際は、フードや水は新鮮な状態に、トイレはキレイにしてからケージに入ってもらうようにしましょう。
我が家でも キャットケージを利用していますが、うちでの活用方法は主に来客時と就寝時です。
もし玄関や窓を開け放っての作業が必要な時は、一時的に キャットケージに入ってもらっています。
それ以外の時間は キャットケージには入れませんが、えだはたまに キャットケージ内のにゃんモックで昼寝しているので、彼にとって安心・安全な場所という認識がある様子です♪
嫌な場所と認識させないようにする
例えば、猫がイタズラなどをして叱ったあとに キャットケージに入れるとします。
すると猫は キャットケージを「罰を受ける場所」と認識してしまう場合があり、猫にとって嫌な場所になってしまいます。
そうなると、 キャットケージの中で暴れたり、出してもらうまで鳴き続けてしまうなど問題行動に繋がるので、猫に キャットケージは嫌な場所と認識させないように注意しましょう。
猫に良いキャットケージの選び方は?
では、実際に キャットケージを利用しよう!となったとき、どんなものを選べば良いのでしょうか。
キャットケージは決して安価なものではないので、 キャットケージを設置したい部屋や場所の寸法をしっかり測り
機能性などを確認して購入の検討をすることをオススメします。
以下では、主にどうような点に注意をすれば良いのかご紹介します。
高さのあるもの
猫は上下運動を好む動物です。
2段や3段など高さのあるキャットケージがオススメです。
また、1階にトイレ 2階に水やフード 3階にベッドやにゃんモックなどといった使い方で キャットケージ内の環境も整いますし、トイレとフードや就寝場所をある程度わけることができるので猫にとっては良い環境になります。
ただし、飼っているのが小さな子猫の場合は、あまり高さがあると落下の危険があるため1段ケージでも十分です。
猫の成長に合わせて キャットケージの高さを変えるなど工夫しましょう!
キャスター付きのもの
キャットケージにはキャスター付きとキャスター無しのものがあります。
お掃除や部屋の模様替えなどで キャットケージを動かしたいとき、キャスターが付いていると移動が楽に行えて便利です。
扉の開き方
だいたいの キャットケージは、各階に扉がついていて開き戸タイプと引き戸タイプの2種類が多いです。
扉の開き方は、お家環境によって考慮したほうが良いでしょう。
キャットケージを設置する場所にスペースがあるなら、開き戸タイプでも問題ないと思いますが、スペースがない場合に開き戸タイプにすると更にスペースが狭くなり、掃除やお世話がやりにくくなります。
その点、引き戸タイプの キャットケージは扉を横にスライドするため、余分なスペースが必要なく扉の開閉が楽に行えます。
猫にオススメなキャットケージ
こちらの キャットケージは、猫の成長やお家環境に合わせてカスタマイズができるのでオススメです。
まず子猫用に1段ケージを購入し、成長と共に2段、3段に変更するといった使い方ができますよ!
キャットケージの選び方とコンビネーションサークルについて、こちらで詳しくご紹介しています
さいごに
キャットケージ利用のポイントを以下にまとめました。
- 先住猫がいるとき
- 子猫をお迎えしたとき
- 病気や怪我で安静にしたいとき
- 来客があったとき
- 災害にあったとき
上記のほかに、短時間の留守番や掃除のときに入ってもらうのも良いでしょう。
また、猫が自主的にキャットケージに入ってリラックスしているときは、そのままそっとしてあげましょう。
そしてキャットケージを利用するときの注意点は以下です。
- 長時間の使用は避ける
- 嫌な場所と認識させないようにする
間違った キャットケージの使い方や行きすぎた躾は、本当に キャットケージを利用したいときに使えない原因に繋がってしまうので注意が必要です。
しかし、正しい使い方をすれば キャットケージは猫にとって安心・安全な場所になります。
また、猫だけではなく飼い主さんの安心にも繋がるのではないでしょうか。
子猫の頃から キャットケージを利用していれば、比較的すぐに慣れてくれやすいです。
成猫を キャットケージに慣れさせる場合は、一気にやろうとせず猫の様子を見ながら少しずつ慣れていってもうらうと良いでしょう。