テレビやSNSなどで、お互いを舐め合う猫の姿を見たことがある方もいると思います。
多頭飼いしている飼い主は日常的な光景かもしれません。
お互いをペロペロと舐め合い気持ちの良さそうな表情を見せる猫。
とても可愛いですよね。
今回は、猫同士のグルーミング(アログルーミング)について、詳しくご紹介します。
猫同士のグルーミング

猫同士が、お互いの顔や、体、背中など舐めたり、舐めてもらったりしている姿に癒されている方も多いのではないでしょうか。
猫を多頭飼いしているお家では、日常的に見られることもあるかと思います。
このお互いを舐め合うという行動は、飼い猫だけが行うことではありません。
外猫の世界でも見ることができます。
猫が自分で自分の体を舐める行為を「セルフグルーミング」
2匹の猫が互いに舐め合う行為は「アログルーミング」と言います。
では、どうして猫は自分だけではなく、他の猫にもグルーミングを行うのか。
詳しくご紹介していきます。
お互いをペロペロ。アログルーミングとは?

グルーミングは猫とにってとても大切な習慣です。
それを自分以外の猫にしたり、してもらったりするのがアログルーミングです。
単独行動を好む猫にとって、アログルーミングの相手は誰でもいいというわけではありません。
仲が良く、信頼関係のできた猫同士が行う親和行動の一つなのです。
アログルーミングをしている猫は「あなたに好意を抱いています」
「あなたと敵対するつもりはありません」「あなたとはお友達だよ」という気持ちだと言われています。
アログルーミングは愛情表現の一つ

アログルーミングは、メス同士または、オスメスの組み合わせが一般的と言われており
オス同士は、上記2つの組み合わせよりも見られることが少ないようです。
メスは出産して子育てを行うことから、自分以外の猫をグルーミングすることに抵抗がなく
性別の差もさほど問題にはならないようです。
一方オスにとっては、自分と同じ性別のオス猫は、縄張りを荒らす相手とみなすことから
アログルーミングの相手とはなりにくいようです。
とはいえ、生まれたときからずっと一緒に成長してきた兄弟猫だったり
猫の性格や相性もあることから、オス同士でもアログルーミングをする姿は見られます。

我が家の えだまめは二人ともオス。
産まれてからずっと一緒に成長してきました。
だからでしょうか、二人はよくアログルーミングをしています。


アログルーミングをする場所

アログルーミングをする場所は、互いに適当というわけではないようです。
頭のてっぺんや首の後ろ、耳の裏や顎の下など、セルフグルーミングできない場所をメインに、
グルーミングされている猫は、自分が気持ちいいと思う場所を相手に舐めてもらうために
頭や体の角度を変えている、という特徴が見られます。
自分から体の位置を調節してグルーミングを受け入れるということは、
それだけ深い信頼関係ができているという証拠であるといえます。
飼い主と愛猫でアログルーミングはできる?

実は、人間にも同じように親愛の証として猫がアログルーミングをしてくれることがあるのです。
愛猫が、飼い主の髪の毛や手のひらなどを舐めてくれることがあります。
その仕草が、愛猫が飼い主にするアログルーミングだと言われています。
逆に人間が愛猫を舐めてあげることはできませんが、マッサージをしてあげることで
アログルーミングと同じように、愛猫に親愛の気持ちを伝えるメッセージとなります。
猫がセルフグルーミングできない、頭や首、顎などを嫌がらない程度に優しくマッサージしてあげましょう。
気持ちが良ければ、撫でやすいように体の向きを調節してくれることもあります。
これを続けることで、より信頼関係が築かれていくでしょう。
また猫を撫でることで飼い主もリラックスでき、お互いに幸せな気持ちを味わうことができること間違いなしです。
猫の体に触れることで人は癒され、マッサージを受ける猫は普段セルフグルーミングできない
ところを撫でてもうらことで、血流が促進される相乗効果があります。
愛猫と今以上に愛情と信頼を深めるためにも毎日のようにマッサージをしてあげましょう!
最後に

本当に信頼関係が築けている猫同士が行うアログルーミング。
お互いの体を舐めあっている猫は、仲が良く好意的な関係ということになります。
アログルーミング中に突然、喧嘩に発展してしまうこともありますが、信頼関係がなければアログルーミングをすることはないため、このような場合の喧嘩は本気ではなくじゃれ合いといえるでしょう。
また、猫は信頼関係の築けている飼い主に対してもアログルーミングを行うことがあります。
飼い主としては、とても嬉しいことですね!
そのようなときには、お返しに猫の顎下や頭などを優しく撫でてみてあげてください。
気持ち良さそうな表情、可愛い仕草が見られるかもしれませんよ!