うちの子、ちょっと太めだけどコロコロしてて可愛い!
と、ついついフードやおやつをあげ過ぎてしまうという飼い主もいらっしゃるかもしれません。
でも、飼い主がちょっと太め?と思っていた愛猫が、実は肥満だった!
ということもあるかもしれません。
猫も太りすぎてしまうと、健康に影響が出てきます。
では、猫の標準体重はどれくらいなのでしょうか?
また、猫の肥満度はどうやってチェックするのでしょうか?
今回は、猫の標準体重と肥満度のチェック方法について詳しくご紹介します。
猫の平均体重はどれくらい?
猫の平均体重は、品種の差や個体差がありますが
標準的なサイズの猫の生後0週目~12ヶ月までの平均体重は、以下とされています。
猫の1歳を人間の年齢に換算すると、およそ20歳です。
猫はこの時期になると成猫となり、成長がとまります。
品種や個体によって更に大きくなる場合もありますが
この1歳の時の体重が猫の適正体重の目安と考えることができるでしょう。
猫の標準的な体重を知って、肥満予防を心がけていきましょう。
どこからが肥満?どこからが痩せすぎ?
猫にも品種の差や個体差があるため、体重だけを見て〇〇kg以下だと痩せすぎ
逆に〇〇kg以上だと太りすぎ、と判断することは難しいです。
猫の場合、体型が適正かどうかを判断する指標として
「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」と呼ばれるものがあります。
ボディ・コンディション・スコアは、体の肋骨、腰部、腹部の状態を5段階にわけて
感触と見た目で適正な体型かどうかを判断するものです。
背中や脇を触ったときに、肋骨が感じられる程度がベストな体型といわれています。
ボディ・コンディション・スコアについて、もう少し詳しくご紹介します。
猫の肥満度チェック「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」
上図がボディ・コンディション・スコア(BCS)です。
これは、猫の肥満度を判断する方法として
BCS1~BCS5の5段階で肥満度をチェックするものです。
ちょうど中間にあたる、BCS3が理想体型とされています。
見た目で肋骨や腰骨、骨盤が見えるかどうか、腰のくびれが確認できるかどうか
触感で背骨や肋骨に触れるかどうかなどで判断していきます。
標準体型BCS3は
「見た目で肋骨は見えないが、体に触れると容易に肋骨に触れることができる」という状態です。
BCS1~2は、見た目で肋骨が見える状態で痩せすぎです。
逆に、BCS4~5は、猫が立っている状態を上から見たときに腰のくびれが確認できない
背骨や肋骨に触れるのが難しい、歩くと脂肪が揺れるといった状態で太りぎみです。
長毛種の猫で、見た目での判断が難しい場合は
触感(肋骨に触れられるかなど)を一つの判断基準とすると良いでしょう。
体重6kgは大丈夫?
猫の肥満は、その猫の体格に相応する標準的な体重より約15~20%以上多い状態とされています。
標準的なサイズの猫の体重は約3~5キロなので
単純計算すると3kgの場合は約3.5~3.6kg以上
5キロkgは約5.8~6kg以上は肥満に該当する、ということになります。
ただ、これにも個体差があり、もともと体が大きい猫もいるため
単純に『6kg以上は肥満』と断定することはできません。
体重8kgは大丈夫?
標準的なサイズの猫を5kgと仮定した場合、6kgを超えると肥満に該当するかもしれません。
なので、体重8kg以上の猫も肥満に該当しますが
たとえばメインクーンの男の子は体重が約6~8kgが標準とされており
個体差によってそれ以上に成長する場合もあります。
そのため、やはり体重だけで猫の肥満を断定するのは難しいといえるでしょう。
愛猫がどのくらいの体の大きさなのか
タイプの近い純血種の適正体重などを参考に考えてみるのも良いでしょう。
猫の体重を人間に換算すると?
猫の体重を人間の体重に換算するとどのくらいなのでしょうか?
実は、猫の5kgが人間の〇〇kg相当、というのは一概に言えません。
例えば、5kgの猫の体重が200g増えた場合
50kgの人間に置き換えたら2kg増えたのと同じと感じるかもしれません。
ただし、これは「猫の体重の増減を『感覚』として捉えるため」の
参考程度にとどめておいてください。
人間だと、たかが数百グラムでも、猫の体の大きさからすると
その数百グラムが非常に大きな変化になる、と考えられます。
猫の品種ごとの適正体重は?
猫の品種ごとの適正体重をご紹介します。
有名な品種を集めてみました。
目安として参考にしてみてください。
太りやすい猫はいる?
避妊手術や去勢手術をしているかどうかで太りやすさに影響が出ると言われています。
避妊・去勢手術をすることで、ホルモンバランスや体内の代謝が変わり、太りやすくなるようです。
また、歳をとると太りやすくなる傾向になります。
猫はシニア世代に近づくと、1日に必要とするエネルギーが低下します。
そして、若い頃に比べて1日のほとんどを寝てのんびりと過ごすようになることで
消費エネルギーも低下します。
代謝も落ちてくるため、若い頃と同じ食事を与え続けると、脂肪もつきやすくなってきます。
猫の体重の測り方
猫の肥満には体調にも様々な健康被害をもたらします。
日々の体重測定であれば、人の体重計でも猫の体重を計ることができます。
②飼い主が猫を抱っこして体重計に乗り、体重を量ります。
③ふたつの体重の差で猫の体重を割り出します。
この3ステップで猫の体重が分かります。
とても簡単なので、是非やってみてくださいね!
体重計の中には、この差を自動計算してくれる便利な機能がついたものもあります。
計算機を叩くのがちょっと…という場合は
この便利機能がついた体重計を使ってみるのはいかがでしょうか。
注意が必要なのが、前述した通り猫にとっての数百グラムは人間の数キロに相当すると考えられます。
正確に体重を計りたい場合は、ペット専用の体重計を使用するか
動物病院などで定期的に測定してもらうのが良いでしょう。
最後に
今回ご紹介した、猫の様々な標準体重はあくまでも参考値です。
猫の種類や個体差によって適正体重は異なるため、体重だけで肥満を断定することはできません。
しかし、「肥満は万病のもと」というように
猫も太りすぎてしまうと体調を崩してしまう原因になります。
併せて読みたい
肥満のリスク
愛猫が健康で幸せな日々を過ごせるように
しっかりと健康管理をしてあげるのも飼い主の大切な務めです。
体重と一緒にボディ・コンディション・スコアを活用しながら
愛猫の健康管理を行っていきましょう!
猫の肥満度チェックが簡単にできるサイトもあります。
猫の品種や年齢、おおよその体重を選択して、質問事項に答えていくだけで
簡単に肥満度を出してくれます。
体重は正確な数字を入力することができないので、近いものを選択すればOKです。
猫の品種はMIX猫も選べぶことができます。
気になる方は是非チェックしてみてくださいね。