猫を飼うのには、やはりそれなりの経済的な余裕も必要です。
犬よりも飼育費用がかからないと言われている猫。
はたして本当のところはどうなのでしょうか?
こちらの記事で「猫を飼う責任と覚悟」について書きました。
そこで少し触れていた経済面について、猫をお迎えする前に知っておきたい事をより詳しくご紹介していきたいと思います。
猫を飼うのにかかるお金
猫の生涯にかかる費用は1匹あたり約130~240万円ほどといわれていますが、
これはごく一例です。
猫や猫の生活環境によっては、これより多くもなれば少なくもなります。
一般社団法人ペットフード協会が発表した「全国犬猫飼育実績調査」では、生涯必要経費として1,344,751円という調査結果が出ています。
公式ページ→全国犬猫飼育実績調査
調査結果→こちらから
何にどれだけ費用がかかるのか?
もう少し詳しくご紹介していきます。
当サイトではアニコム損害保険株式会社さんが発表した「年間支出調査」の結果を元にご紹介していきます。
フード代
まずは何といっても絶対に欠かせないのがフード代。
2019年のアニコム損害保険株式会社が発表した、ペットにかける年間支出調査ではフード・おやつの費用は各項目別のトップで42,925円という調査結果が出ています。
我が家で考えてもフード代が一番かかっていますね。
他の調査結果では、一番多いのは年間1~3万円未満という調査結果が出ていることから、選ぶフードによって年間支出額は変動してくるといえます。
キャットフードはドライタイプとウェットタイプに分けられます。
一般的にカリカリといわれるドライタイプの方が安価ですが、それぞれに長所と短所がありますし、猫の好みによって変わってきます。
また、一般的なキャットフードと療法食では価格が異なり、療法食の方が高価です。
猫は腎臓の病気が多く、高齢になると増える傾向にあるので、将来的に療法食が必要になるかもしれないことは心にとどめておくと良いと思います。
医療費
次も気になる猫の医療費についてです。
猫も人間同様、様々な怪我や病気になります。
アニコムの年間支出調査の結果では、怪我や病気の治療費は年間で23,919円。
他の調査結果でも、年間1~3万円未満が一番多い結果となっています。
これはあくまでも調査結果です。一つの目安といったところでしょうか。
病気や怪我の度合いによっては、手術や入院となることも考えられます。
その費用も手術内容や入院期間によって異なってきます。
また病気もなく元気に過ごしていても年に1回のワクチン接種が推奨されています。
種類にもよりますが、一般的に1匹あたり3,000~7,000円程度かかりますので準備しておきましょう。
また、定期的な健康診断を受けておくと安心です。
その他、計画外の妊娠を防ぐことはもちろん、発情に伴うストレス軽減のために、去勢・避妊手術も考えておかなければなりません。
費用は動物病院によって異なりますが、おおよその目安として去勢手術は
約10,000~20,000円が多く、避妊手術は15,000~30,000円くらいとなっています。
また別途 薬や、術後に装着するエリザベスカラーの費用、抜糸費用がかかる場合もありますので、余裕を持って準備しておくと良いと思います。
その他の費用
フード代と医療費以外のその他の費用に含まれるものは、トイレ用の砂やシーツなどの消耗品、おもちゃやおやつ、トリミング用ブラシや爪切りなどのボディケア用品などが挙げられます。
アニコムの年間支出調査の結果では、猫の日用品にかける年間支出額は12,118円。
その他の調査結果でも、年間1~3万円未満が一番多い結果でした。
また、日用品以外で光熱費もあります。
夏の冷房、冬の暖房などで以外とかかる光熱費ですが、猫を飼っていることで追加でかかる光熱費は15,183円であるとアニコムの年間支出調査の結果が出ています。
我が家も真夏と真冬はエアコンの予約をして外出したりしますから、以外にかかっています光熱費。
その他考えたいもの
上記したもの以外に考えておきたいのが「ペット保険」です。
ペット保険は人の生命保険と同様、お守りみたいなものだと思います。
いざというときのために加入を考えておくのも大切です。
現在ではペット保険会社も増えており、他種多様なプランがあります。
人の保険と同じで、補償割合が高いほど月々の保険料も上がっていきます。
特約や割引制度もあるので、それらを確認しながら補償内容を理解したうえで保険会社を選ぶと良いです。
ちなみに、我が家もペット保険に入っています。
ペット保険に関しては、別記事にて詳しくご紹介しますね。
最後に
アニコムの年間支出調査の結果では、猫にかかる年間の費用総額は158,680円。
およそ16万円として、猫の平均寿命を15歳で計算すると、
猫の生涯にかかる費用は約240万円!
これはあくまでも一例です。
猫の病気や怪我の有無、選ぶフードや保険の有無によって変動します。
高齢になると定期的な投薬や通院が必要になったり、食事を療法食に変更しなければならない可能性があり金額も変動するでしょう。
ここでご紹介した金額は、あくまでもひとつの目安ですが参考になればと思います。
「お金はどうにかなるだろう」と安易に考えず、猫と暮らすときにかかる費用を十分に理解したうえで可愛い家族をお迎えしてくださいね。