猫の鳴き声というと「にゃ~」という鳴き声が浮かんできます。
しかし、猫の鳴き声にはたくさんの種類があります。
この鳴き声の違いで、猫は自分の気持ちを表現したり、飼い主さんに伝えたりしていると いわれています。
以前、猫の鳴き声や鳴き方に関する記事を書きましたが、そこでご紹介しきれなかった鳴き声について、【猫語辞典】と称してこちらの記事で詳しくご紹介していこうと思います。
まだまだたくさんある猫の鳴き声。
その意味や特徴などについて、詳しくご紹介します。
猫の鳴き声で気持ちを読む|猫語をマスターしてもっと仲良く!
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「猫の言っていることが理解できればいいのになぁ」
愛猫が鳴いている姿を見て、誰しも一度は思ったことがあるかもしれません。
猫好きなら「もっと猫と仲良くなりたい!」「もっと理解したい!」と思うもの。
別の記事で、鳴き方で分かる猫の気持ちについてアップしましたが、そこでご紹介しきれなかった、猫の代表的な鳴き声について こちらの記事でもっと詳しくご紹介したいと思います。
猫が飼い主さんや他の猫に対して発する鳴き声を「猫語」と表現したります。
猫の鳴き声を人の言葉に訳すアプリやおもちゃもあるほど、猫の言葉を理解したい!という方が増えているのではないでしょうか。
言葉を持たない猫の気持ちを人間が理解するのは大変です。
100%理解するのは難しいですが、ある程度は理解できるといわれています。
猫は、鳴き声だけではなく、鳴き方や耳やしっぽの動き、目、ヒゲの動きなど 鳴き声とボティランゲージ(仕草)の組み合わせで気持ちを表現し、それを見て判断することで、ある程度 猫の気持ちが理解できます。
声、体勢(体などの動き)、その時の状況などから猫の気持ちを総合的に判断して把握するのが「猫語」です。
それでは、ここから猫の具体的な鳴き声の種類と、その時の猫の気持ちを詳しくご紹介していきます。
これを参考に愛猫とコミュニケーションをとって、今よりもっと仲良くなりましょう♪
猫の鳴き声で気持ちを読む|猫の鳴き声別【猫語辞典】|プラス感情編
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猫語の種類は70~100種類ほどあるとされています。
先述した通り、猫は鳴き方だけではなくボディランゲージを使って自分の気持ちを表現し、飼い主さんに伝えています。
まずは「プラス感情」の鳴き方についてです。
比較的ご機嫌であったり、飼い主さんや他の猫に対して良い感情を抱いているとき、何か要求がある(要求の度合いは弱め)ときなどの鳴き方についてご紹介します。
猫の鳴き声:にゃー
特徴:やや弱めに鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
飼い主さんの顔を見て、しっぽをゆっくり動かしながら鳴きます。
猫が「休息」という心理状態の時や、目を閉じたまま鳴く場合もあります。
この時は、しっぽをパタパタと降る程度のボディランゲージが見られるでしょう。
■猫の気持ち
あまり強く発声しないので、悲しく聞こえるかもしれません。
声自体も小さめでしょう。
しかし、決して悲しいわけではなく、親しい相手に挨拶をしているようなものといわれています。
そのため、この鳴き声を発する猫に返事をしてあげると喜びます。
ちなみに、語気が強くなると不快感を示している場合があるので注意です。
猫の鳴き声:にゃーん
特徴:テンポが速く、単調に鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
しっぽをピンッと立てて、飼い主さんの足に頬や体を擦りつけながら鳴いていることが多いです。
飼い主さんが動くと、一緒について行きます。
飼い主さんの顔を見ながら鳴いていることも多いでしょう。
■猫の気持ち
猫の鳴くテンポは速いですが、単調で穏やかな鳴き声です。
飼い主さんと一緒にいられて嬉しい気持ちを表現しているといわれています。
鳴き声を出さずにボティランゲージだけで気持ちを表現する場合もあります。
この行動が見られた時には、声をかけたり撫でたりしてあげると、猫も喜ぶでしょう。
気持ち良さそうな表情を見せてくれることも多いので、飼い主さんにとっても猫にとっても
良いコミュニケーションとなります。
猫の鳴き声:にゃおん にゃおん
特徴:やや強めに鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
飼い主さんの方に顔を向けながら、しっかりと鳴きます。
しっぽがゆっくりと大きく揺れて、ヒゲも立っている事が多いでしょう。
イライラしているような雰囲気にも見えます。
■猫の気持ち
トイレを掃除してほしかったり、ドアを開けてほしい場合など、猫に何かしらの要求があって飼い主さんに気づいてもらいたい時に発する鳴き声です。
猫独特のダミ声で小刻みに発声する事もあります。
「どうしたの?」などと声をかけると、我に返ったように普通の鳴き声に戻る場合もあります。
何かしら訴えている場合が多いので、その要求に気づいてあげることが大切です。
猫の鳴き声:にゃ にゃ
特徴:小さく短めに鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
しっぽを立てて何かに夢中になっている時に鳴きます。
寝転がって遊んでいる時に発することもあるでしょう。
また、「にゃにゃ」と鳴きながら、飼い主さんに駆け寄ってくることもあります。
■猫の気持ち
短い「にゃ」は猫にとって「了解」を意味するといわれています。
この「にゃ」を連呼して、猫は喜びを表現しています。
猫の希望が叶った時に発していることが多いでしょう。
本当に嬉しい時に発する鳴き声で、飼い主さんに何かを伝えるというより、独り言に近いものといわれています。
どうしてこの鳴き方をしているのか、その意味や理由を理解していれば かまわなくても大丈夫です。
駆け寄ってきた時は、返事をしてあげると良いでしょう。
猫の鳴き声:あぅ あぅ あぅ
特徴:小声でテンポ良く鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
ガツガツと勢いよく食事をしている時に聞こえてくる鳴き声です。
背が真っすぐに伸びて、耳は立ち、尻尾には力が入っているように見受けられますが立っていないことが多いでしょう。
■猫の気持ち
ご飯を食べることに夢中になっているときに発するといわれています。
大好きなご飯が出てきたり、空腹過ぎてやっとご飯にありつけたときなどに聞こえてくるでしょう。
リズミカルに小声で唸るように鳴くことが多いため、ご機嫌斜めなように聞こえますが実はその逆で、喜んでいる鳴き声です。
そのまま食事を続けさせてあげましょう。
猫の鳴き声:にゃーお にゃーお
特徴:甲高い声で鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
尻尾が持ち上がっており、飼い主さんの後を追いかけてくる仕草が見られます。
猫が少しイライラしているときには、ヒゲが立ち気味になっているでしょう。
■猫の気持ち
甲高い声で鳴きながら、飼い主さんを追いかける仕草が見られるので甘えているように聞こえます。
実際、猫が飼い主さんに甘えたいときや、かまってほしいとき、外出してほしくない時などに発する鳴き声だといわれています。
この鳴き方を聞いたら、猫のそばにいて甘えさせてあげましょう。
猫の鳴き声で気持ちを読む|猫の鳴き声別【猫語辞典】|マイナス感情編
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次は「マイナス感情」な鳴き方についてです。
猫に何か不満があるときや、強い要求があるとき、または体調不良が隠れている場合など、どちらかというと「マイナス面」と受け取れる鳴き方やボディランゲージについて詳しくご紹介します。
猫の鳴き声:ニャーオ ニャーオ
特徴:音程を上げて鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
飼い主さんの顔をジッと見ながら、もしくは目的の場所をジッと見ながら、他に飼い主さんと目的の場所を交互に見ながら、気付いてもらえるように大きな声で連発して鳴きます。
尻尾は少し左右に振れている場合があるでしょう。
■猫の気持ち
比較的、大きく連発して発せられる鳴き声です。
ご飯やおやつが欲しかったり、外に出たかったりといった要求があるときに発せられ、プラス感情の「にゃー」よりも強めに鳴いているでしょう。
それに比例して、要求の度合いも強めです。
この要求を満たしてあげないと、同じ「ニャーオ ニャーオ」でも、語気強く不満気な鳴き方に変化していくこともあります。
猫の鳴き声:オォーウ
特徴:低く強く鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
排泄時に前を見つめたまま、何だか切なそうな表情が見られることがあります。
尻尾は下がり、脚に力が入っていることもあるでしょう。
■猫の気持ち
低くて長い、絞り出したような鳴き声です。
何かを訴えているようにも聞こえますが、トイレに入っているときに聞こえてくる場合は、排泄時に何かしらの不調や痛みを感じている場合があります。
辛さに耐えている可能性や、便が出なくて困っているのかもしれません。
体調不良が影響していることが考えられるため、動物病院の受診を検討しましょう。
猫の鳴き声:ニャオー
特徴:低く長く唸るように鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
首を動かし、顔を相手にしっかり向けて見ているでしょう。
しかし、体は相手の方に向いていない場合が多いです。
そして尻尾は左右にゆっくりと動いています。
■猫の気持ち
ケンカの直前状態です。
相手の猫や、周囲にいる猫に警告を発している鳴き声で、低く長い声で唸ります。
尻尾は上がって左右にゆらゆらしているか、膨らんでいることもあるでしょう。
この声を聞いたら仲裁したくなりますよね。
しかし、猫も興奮状態になっていますし、仲裁に入る場合には飼い主さんもケガに十分に注意しなければなりません。
猫の鳴き声:アァァーオー アァァーオー
特徴:低い声で鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
前傾姿勢で尻尾は下を向いているでしょう。
また視線もやや下向きで、どこを見ているのか分からない、定まっていない感じです。
耳を横向きに伏せていて、体は緊張でこわばっているように見えるでしょう。
■猫の気持ち
シャンプーや爪切り、ブラッシングなど、猫が「嫌だな」と思うことが これから始まると察したときに、聞こえてくる鳴き声です。
低いダミ声で鳴き続ける場合もあります。
恐怖心や不快感を伝えており、刺激し続けると激しく鳴きはじめることもあります。
猫が嫌がっている状態なので、なるべく早くその状況を解消してあげることが大切です。
猫の鳴き声:ギャァァァー
特徴:悲鳴を上げるように甲高く鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
瞳孔が開き、耳は後ろに伏せている状態であることが多いでしょう。
体も後方に引き気味です。
いつでも逃げられる体勢を保ちながら、同時に攻撃もできるように構えています。
背中の毛が逆立っている場合もあります。
■猫の気持ち
悲鳴と唸り声が混ざったような、大きな声が聞こえるでしょう。
強い恐怖を感じているときに発せられるといわれています。
飼い猫の場合は、痛みのあるところを触られたときや、動物病院の診察時に痛みを感じたときにも、このような鳴き声を発します。
猫の目を布で覆ったり、優しくゆっくり声を掛けたりして落ち着かせてあげましょう。
猫の鳴き声:シャァァー
特徴:息を強く吐くように鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
体を縮めて、背中の毛が逆立っているのが見られるでしょう。
尻尾は膨らんで丸まり、下腹部にしまわれている場合があります。
■猫の気持ち
相手を威嚇するときに発せられる鳴き声です。
一般的に「フーシャー」などと表現され、ご存じの方も多いと思います。
息を一気に強く吐くように鳴いている感じです。
多くは飼い主さんに対してではなく、他の猫であったり、猫が警戒していたり恐怖を感じている物に対して発せられることが多いでしょう。
多頭飼いの場合は、猫同士がこの鳴き方で威嚇し合うこともあるかもしれません。
もし多頭飼いの猫同士がこの鳴き方で威嚇し合っていたら、別の部屋で生活させるなどの配慮が必要になる場合があります。
仲裁に入る場合は、飼い主さんもケガには十分に注意しましょう。
猫の鳴き声で気持ちを読む|猫の鳴き声別【猫語辞典】|その他の感情編
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ここからは、上記以外の感情についての鳴き声を詳しくご紹介します。
猫の鳴き声:みゃおーう
特徴:ダミ声で連呼して鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
背中を少し反らしながら、尻尾は横向きで、お尻を上げている仕草が見られます。
もしくは、お尻を床に擦るように動いていたりするでしょう。
ロードシスと呼ばれるポーズです。
■猫の気持ち
発情期にメスがオスを誘うときに発する鳴き声です。
ややダミ声に聞こえ、連呼しているでしょう。
発情期は約1週間程度で終わりますが、鳴き続けることもあります。
避妊手術を受けているメス猫は、この声を発することは少ないといわれています。
猫の鳴き声:・・・・・(無言)
特徴:無言です
■鳴き声・ボティランゲージ
座った状態で目を細めていたり、一点をジッと見つめている仕草が見られます。
もちろん鳴き声は発しません。
ただボーっとしているだけのように見えます。
■猫の気持ち
猫が無言でボーっとしているように見えるときは、「1人でいられる現状を喜んでいる状態」だと
いわれています。
猫自身のお気に入りの場所で、1人でゆっくり過ごせている証であり、猫の幸せの気持ちのサインでもあります。
体や脳をゆっくりと休ませている状態でもあるので、触ったり近くに行くと嫌がって場所を変えたり、カメラを向けても目を逸らす場合があります。
猫がこのような姿を見せているときは、あまりかまわず そっとしておいてあげましょう。
猫の鳴き声:うにゃうにゃうにゃ……
特徴:とても弱くふにゃふにゃ鳴く
■鳴き声・ボティランゲージ
お腹を見せた状態や、丸まった状態など、猫が最もリラックスできる姿勢でぐっすり眠っているときに発せられる鳴き声です。
猫からの愛のサインでもあります。
■猫の気持ち
寝ているときに聞こえてくる鳴き声です。
鳴き声というより「寝言」に分類できるかもしれません。
夢の中で大好きなものを食べていたり、大好きな遊びをしていたり、楽しく走り回っているのかもしれません。
もしくは、大好きな飼い主さんに夢の中でも、たっぷり甘えているのかもしれません。
いずれにしろ、苦しむような鳴き声でなければ、良い夢を見ている場合がほとんどだといわれています。
リラックスして、ぐっすり気持ちよく眠っているので、そっとしておいてあげましょう。
猫の鳴き声で気持ちを読む|猫の鳴き声別【猫語辞典】|さいごに
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いかがでしたでしょうか。
分かりやすいのは、可愛く甲高い声で飼い主さんの顔を見ながらにゃーにゃーと鳴いていたら甘えたいときだったり、毛を逆立ててシャーシャ―鳴いていたら警戒して怒っているといったところですよね。
しかしそれ以外にも猫の鳴き声にもいろんな種類があり、そこに表情やボディランゲージを加えることで、猫はたくさんの感情を表現し飼い主さんに伝えていることが分かりました!
少しでも猫語を理解して猫の気持ちを読み取り、愛猫といつもよりワンランク上のコミュニケーションを楽しんでいきましょう♪
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。