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猫のかさぶた|知っておきたい原因や注意点

猫との暮らし
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猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
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猫が動物病院を受診する理由のトップとして皮膚病が挙げられるそうです。
猫の皮膚は直接 見ることができるので、飼い主さんの目にもつきやすく異常に気付きやすいもの。

猫の皮膚病には様々なものがあり、なかには放置すると命に関わる場合もある怖い病気です。

そこで今回は、猫の皮膚病の中で代表的な皮疹の一つである「猫のかさぶた」について、その原因や注意点、考えられる病気などについて詳しく解説します!

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猫のかさぶた|猫のかさぶたとは?

“かさぶた”ができた まめさん

まずはじめに、「かさぶた」とは何かについておさえておきましょう!

猫に限らず人もそうですが、動物の皮膚は血液や体の組織を外側の刺激から保護する役割をしています。
皮膚に傷ができると その保護が失われ出血し、血小板と凝固因子の働きによって血液が固まり大量出血を抑えてくれています。

その時に、傷口にできる赤黒い血液の塊が「かさぶた」です。

かさぶたができるということは、多少なりともそこで出血があったという証拠でもありますね。
それと同時に、大量出血が抑えられた証拠です。

では、猫にできる かさぶたとは、いったいどういうものなのでしょうか?
猫にできる かさぶたは、大きく2つに分けられます。

一つ目は、病気と直接 関連を持つ「原発疹(げんぱつしん)
二つ目は、二次性に生じる「続発疹(ぞくはつしん)」です。

そして猫のかさぶたは、乾いた体液(滲出液(しんしゅつえき))、血液、膿、血清、細胞、皮膚表面の付着物で構成されています。

猫のかさぶた|かさぶたができる原因とは?

猫のかさぶたは、原因によって様々な部位に現れます。
大きく分けて、外傷性のものと病気によるものの2種類が考えられるでしょう。

かさぶたができる原因①|外傷性のもの

猫同士のケンカによるケガでは、全身どこにでも かさぶたができる可能性があります。

また、猫が体をかいて自分の爪で傷をつけてしまったり、過度な毛づくろいをして特定の箇所を舐め続けたり噛んだりすることで、そこが傷になり かさぶたができる原因となります。

かさぶたができる原因②|病気によるもの

猫にかさぶたができる原因には、病気が関わっている場合もあります。

皮膚病やアレルギー、ダニの規制などが挙げられるでしょう。
詳細は後述しますので、そちらも合わせてご覧ください。

病気によって かさぶたができる部位に法則的なものがある場合もあります。
例えば、蚊のアレルギーであれば耳にできることが多い、といった具合です。

また猫の場合は、頭部や頸部(首の部分)に かさぶたができることが多いといわれています。

猫のかさぶた|かさぶたができる病気

猫にかさぶたができる可能性のある病気をいくつかご紹介します。

少しでも気にかかることがあれば、動物病院を受診するようにしましょう!

かさぶたができる病気|寄生虫や細菌による皮膚病

ノミやダニなどの寄生虫に感染したり、カビなどの細菌に感染したことで発症する皮膚病が原因
猫に かさぶたができる場合があります。

例えば、「疥癬(かいせん)」という皮膚病は、ヒセンダニに寄生されることで発症します。
強い痒みがあり、発疹やかさぶたなどの症状が見られるでしょう。
発症初期には、耳や顔に症状がでますが進行すると全身に広がります。

他に「皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)」は、白癬(はくせん)とも呼ばれ、カビの一種である糸状菌に感染すると発症します。
脱毛やフケ、かさぶたなどの症状が顔周辺や手足など、広い範囲で見られます。

また、強い紫外線(日光)を繰り返し浴びることで、「日光過敏性皮膚炎」を発症することもあります。
耳の先や鼻といった毛の薄い部分や、白い毛の部分(色素の薄い部分)に症状が出はじめるでしょう。
発症初期は、皮膚に赤い斑点が出はじめ、進行するとかさぶたができます。

かさぶたができる病気|アレルギー

猫が何らかのアレルギーを発症し、その痒みから猫自身が自分の体をかいて傷をつけてしまい、かさぶたが形成されることがあります。

例えば「ノミアレルギー」は、ノミの唾液に反応して起こるアレルギーです。
ノミアレルギーになると、背中や首などに発疹や強い痒みが出て、脱毛や かさぶたといった症状が見られるでしょう。
赤く盛り上がったシコリのようなものが見られる場合もあります。

他に「食物アレルギー」は、フードに含まれる牛肉や鶏肉、卵といったタンパク質や小麦やトウモロコシなどに反応し起こるアレルギーです。
食物アレルギーも、強い痒みが生じ全身に発疹や脱毛が多くみられます。
強い痒みのために、体にできた傷でかさぶたが形成されます。
また、下痢や嘔吐などの消化器系の症状が出る猫もいるでしょう。

アトピー性皮膚炎を発症することで、痒みが出て引っかいた傷口にかさぶたができるケースもあります。
アトピー性皮膚炎は、アレルゲンを吸い込んだり皮膚に付着することで皮膚炎を発症するというものです。
全身の皮膚に、赤身や痒みといった症状が現れます。

かさぶたができる病気|腫瘍

体の中や表面にできる細胞の塊のことを「腫瘍」といい、悪性と良性があります。
悪性の場合が「癌」と呼ばれるものです。

猫に多い癌では、「扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)」がよく知られています。
前述した、日光過敏性皮膚炎が悪化し発症する場合があります。

顔の周りや耳に症状がでやすく、潰瘍ができたり出血や かさぶたが見られます。
特に耳や鼻、眼瞼(がんけん)で見られることが多いですが、皮膚以外でも口腔や気管といった扁平上皮組織がある部位のどこでも症状が出る可能性があります。

猫のかさぶた|受診の見分け方

猫に かさぶたができていても、それが様子見で心配のいらないものか、動物病院を受診した方がいいいものか判断が難しいところですよね。

そこで、動物病院を受診した方が良い場合と、様子見で良い場合の見分け方をご紹介します。

様子見で良いパターン

通常、猫のかさぶたは赤や茶色をしています。
これは、そこで出血があったことを意味していますが、それと同時に傷が治る過程でできるものなので さほど心配はいりません。
膿んだり、かさぶたの範囲が広がっていないのであれば、様子見で大丈夫でしょう。

ただし、かさぶたから膿が出てきたり、傷や出血がないのに かさぶたの範囲が広がった場合など、通常のかさぶたにしては何かおかしいと感じることがあれば、動物病院を受診しましょう。

動物病院を受診した方が良いパターン

猫のかさぶたの色が通常の赤や茶色ではなく、黄色や緑色など異常な色をしていたり、いつまでも乾かずに湿ったままのときは、すぐに動物病院を受診しましょう。
何らかの感染症にかかっていたり、ダニ感染が疑われます。

前述しましたが、かさぶたの範囲が広がった場合も早めに動物病院へ行き診察を受けましょう。

猫のかさぶた|さいごに

“かさぶた”が治った まめさん

猫に かさぶたができているとき、つい気になって触ってしまいがちですが自然に剥がれるのを待ちましょう。
無理に剥がすと、傷口が広がったり化膿する危険性があります。

猫のかさぶたは、体に何らかの傷ができて それが治る過程でできるものなので、通常であればさほど心配いらないものです。
しかし、傷がないのに かさぶたの範囲が広がったり、いつまでも湿っていたり、色が異常なときは病気の可能性があるため早めに動物病院を受診することをおすすめします。

常日頃から愛猫の体を触ったり、よく観察して皮膚トラブルに気づいてあげると良いでしょう。
そして、いつもと違うなと感じたなら、獣医師に相談することが大切です。

今回は「猫のかさぶた」について、知っておきたい原因や注意点についてでした。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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