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実は凄い!猫の耳|猫耳の基礎知識

猫のお勉強
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猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
猫飼い歴は20年以上。
猫や飼い主さんに役立つ情報を発信しています!
また、乗馬がきっかけで馬が好きになり馬沼にハマっています。
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猫といえば、ピンッと立った三角形の耳。
アニメやファッションアイテムにも用いられるほど、その可愛らしい見た目で人気です。

そんな猫の耳は、人間とは少し違います。
見た目だけではなく、構造や能力、かかりやすい病気にも違いがあります。

今回は、猫耳の基本知識として、猫の耳の特徴や凄い能力について詳しく解説します!

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実は凄い!猫の耳|猫の耳は2種類

猫の耳といえば、三角形の耳が浮かびますが、猫の耳には立ち耳垂れ耳の2種類があります。

垂れ耳とは、耳の一部が折れている状態の猫耳です。
垂れ耳で最も有名なのは、スコティッシュフォールドではないでしょうか。
耳が前方に折れ曲がり、コロッとした丸顔でとても可愛いですよね。

スコティッシュフォールドとは逆で、後方にくるんとカールした垂れ耳を持つのが、アメリカンカールです。
耳が外側にめくれるように巻いているのが特徴の垂れ耳です。

一方の立ち耳とは、垂れ耳の猫を除いた猫のほとんどが立ち耳です。
ピンッと立っている状態の猫耳のこと差します。

実は凄い!猫の耳|優れた聴覚

生き物は「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」の五感を頼りに生きています。
この五感の使い方は生き物によって異なり、人は視覚、犬は嗅覚、猫は聴覚が主と言われているように、猫の聴覚は非常に優れています。

高周波の音が聞き取れる

意外と知られていませんが、猫の視力は0.2~0.3程で、実は目が悪いのです。
それにも関わらず、暗闇をスイスイ歩けたり狩りの成功率が高いのは、聴力が優れているからです。

耳が音として捉えることができる周波数帯域を可聴域といい、低音が低周波数、高音を高周波数と呼びます。

猫の聴力は、犬の約2倍。人の約6~10倍もあります。
可聴域も広く、周波数約30~6.5万Hzの音を聞くことができると言われています。
ちなみに、犬は約15~5万Hzで人は約20~2万Hzなので、猫の聴力がいかに優れているのかよく分かりますね。

猫の可聴域は高音域が広いという特徴があります。

猫の獲物であるネズミや小動物は、人には聞こえない2万Hz以上の高周波でコミュニケーションを取る動物です。
つまり猫の耳は、捕食対象であるネズミや小動物の発する音を聞き逃さないように、高い音が聞こえやすいようになっていると考えられています。

また、猫が天井の隅などをじっと見つめていることがあると思います。
そんな姿を見て「もしや見えてはいけないものが見えている?!」なんて思ってしまいますが、実際には人の耳に聞こえない小さな音を猫の耳がキャッチし、それが何なのか探ろうとしている可能性が高いです。

効率の良い集音器

猫の耳の作りは、人と同様で「外耳」「中耳」「内耳」によってできていますが、1点だけ人と違うのが「耳介」と呼ばれる部分です。

頭から飛び出している三角形の立ち耳部分が「耳介」です。
耳介で拾った音は、外耳道から鼓膜へと伝わり、中耳内の耳小骨から内耳へと運ばれます。
そして内耳の蝸牛で聴覚情報へと変換され、最終的に脳へと伝えられています。

また、猫の耳介にはたくさんの筋肉があり、約180°回転させることができるうえに、片耳ずつ自在に動かせるため、非常に広範囲の音を拾うことができます。
このように猫の耳は、非常に効率の良い集音器の役割をしています。

位置も分かるレーダー

猫の耳は広範囲の音を拾うだけではありません。
両耳に届く微妙な時間差を利用して、獲物までの距離や方向も把握することができます。

人が音の方向を感じる時、その誤差が約4.5度ほど生じるのに対し、猫はわずか0.5度ほどの誤差だと言われています。

猫の耳は、耳を自由自在に動かしながらたくさんの音を拾い、音の発生源の方向と距離を把握する高性能レーダーのような役割を担っています。

実は凄い!猫の耳|優れたバランス感覚も耳の力

高い所から体勢を崩したまま落下しても、空中で体勢を立て直し見事に着地。
足場の悪いところや、狭く細い場所でもスイスイ歩ける猫。

このようなスタントマン顔負けのパフォーマンスができるのは、猫の平衡感覚が優れているからです。

平衡感覚とは、重力や空間に対して、自分がどの方向にどう動いているのかを察知する能力のことをいいます。
この平衡感覚を保つ機能を担っているのが、内耳の中の「前庭」と「半規管」です。

猫は、この部分が非常に発達しており、抜群のバランス感覚を発揮することができるのです。

実は凄い!猫の耳|耳は感情表現のツール

自由自在に動かせる猫の耳は、感情表現のツールにもなっています。
目や尻尾と同様に、猫の気持ちを探るうえで猫の耳は大切なチェックポイントです。

例えば、猫の気持ちが穏やかでリラックスしているときの耳は、ごく自然な形をしています。
逆に機嫌が悪かったり、不安を感じているときの耳は、後方に反るような形になります。
一般的に「イカ耳」と呼ばれる状態で、威嚇しているときもこの形の耳です。

また、耳を真っすぐにピンッと立てているときは、何か気になるものがあり、それに集中したり情報収集を行っている状態です。

このように、猫は耳で今の心境を表現することがあるので、猫の気持ちを知るうえで耳にも注目してみると良いでしょう。

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実は凄い!猫の耳|猫の耳に起きやすいトラブル

猫の耳に起こりやすいトラブルとして注意したいのが「外耳炎」です。

猫の耳は、人と違い途中で直角に曲がっています。
そのため、力任せにしない限り耳掃除で鼓膜を傷つけることはあまりありませんが、逆にいえば「汚れが溜まりやすい構造」となっています。
また、耳の中は通気も悪いため、細菌やカビの増殖を招きやすいと言われています。

耳をかゆそうにしていたり、赤く腫れていると外耳炎や中耳炎が疑われます。

外耳炎に気づかず放置していると、中耳炎や内耳炎に発展してしまう恐れがるので、注意が必要です。
内耳炎になると、頭を左右どちらかに傾けた状態になり、真っすぐ歩けなくなります。

他にも、耳ダニに感染することも多いです。
耳から異臭がしたり、膿が出ていたり、いつもと色が違うなど猫の耳の様子がいつもと違うときは、動物病院を受診するようにしましょう。

飼い主A
飼い主A

えだも耳ダニに感染したことがあります。
耳のつけ根のポケットになっている部分(ヘンリーポケット)に、膿らしきものを発見。
綿棒で ぬぐおうとすると、めちゃくちゃ痛がったので即 動物病院へ。
診断結果は「耳ダニ」でした。

まめと隔離し、一定期間 投薬と通院生活を送りました。

えだ
えだ

病院の検査はすごく痛かったにゃ。
診察台こわい…。

実は凄い!猫の耳|さいごに

猫の耳は、人が思う以上に繊細で敏感なものです。

そして、猫の耳の中は脂っぽいのでお手入れしたくなると思います。
しかし上記で述べたように、とても敏感な部分なので慣れていないうちは動物病院やペットサロンでお手入れのやり方を教えてもらうと良いでしょう。

犬の耳のお手入れのように、耳の中にクリーナーを入れて揉むようなお手入れ方法は、猫では中耳炎を起こしやすいので行わない方が無難です。

猫と人では五感の使い方が違うので、人が聞き感じている世界と猫が聞き感じている世界は、ずいぶん異なると考えておいた方がよさそうです。

そのため、猫が暮らしやすい生活環境を考えるときには、猫が聞いている世界についても考えて工夫してあげると、より猫が快適に暮らせる環境作りができるかもしれません!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は、猫の耳についてでした。

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