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猫を保護したら|やるべき事と注意点

猫のお勉強
この記事を書いた人
猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
猫飼い歴は20年以上。
猫や飼い主さんに役立つ情報を発信しています!
また、乗馬がきっかけで馬が好きになり馬沼にハマっています。
馬や乗馬、競馬に関する情報も発信中です。
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町のいたるところで見かける猫。
もしかしたら、家に通ってきている猫がいるお家もあるかもしれません。

そして、春。猫たちは出産のピークを迎えます。
子猫の姿を見かけることも増えるのではないでしょうか。

そんなとき、縁あってもし猫を保護したとしたら、まず何をすればいいのか?
何に注意したらいいのか?どう対応すべきなのか?困ってしまうこともありますよね。
初めて猫を飼う人はもちろんのこと、すでに猫を飼っている人でも いつもと勝手が違うために困惑することもあると思います。

そこで今回は、猫を保護した時に まずやるべき事と、注意しておきたい点を詳しく解説します。

猫のためだけではなく、人のためにも やっておいた方が良いこともあるため、そちらも合わせてご紹介しています。
ぜひチェックしてみてください!

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猫を保護したら|保護する前にするべきこと

まずは、猫を見つけたときに保護するべきかどうかを見極める必要があります。
すぐに手を差し伸べたくなりますが、周囲の状況確認から行うことが大切です。

子猫を見つけた場合

子猫を見つけたら、まずは周囲の状況を確認します。
近くに親猫がいるかもしれません。

子猫に人間の匂いがついてしまうと、親猫は子猫を育てることをやめてしまう可能性が非常に高いため、すぐに手を出してはいけません。
現場から少し離れて暫く様子を見てみましょう。

すぐに保護するのではなく、まずは周囲を確認し親猫がいないか確認することが大切です。

成猫を見つけた場合

成猫を見つけた場合は、飼育を検討する前に迷子ではないか確認することが大切です。

首輪をつけていなくても放し飼いの家猫だったり、警察署や保健所などに飼い主さんから迷子猫の届け出がされている可能性も考えられます。

また、最近ではマイクロチップが挿入されている場合もあるほか、その地域で保護されている地域猫の可能性があるなど、本当に飼い主さんのいない野良猫なのかどうか確認することが大切です。

最寄りの警察署や愛護センター、保健所、動物病院などに迷子猫の情報が出ていないか確認したり、自分が猫を保護している旨の届け出をしましょう。
SNSに迷子猫の情報が出ている場合もあるので、そちらも合わせて確認すると良いです。

猫を保護したら|動物病院へ

飼い主さんのいない猫を保護することになったら、感染症にかかっていないかノミやダニに感染していないかなど、猫の健康状態を確認するために まずは動物病院を受診しましょう。

保護した猫の健康状態を把握することは、今後のお世話にも役立ちますし、もし先住猫がいる場合は感染を防ぐことができます。

目立った外傷がない場合でも、必ず動物病院を受診します。
過酷な状況で暮らす野良猫は、十分な食事がとれていなかったり、内臓にダメージを抱えている場合が考えられます。
獣医さんにきちんと診てもらって、猫の健康状態を把握しましょう。

動物病院でかかる費用の相場は、約5,000円~15,000円ほどといわれていますが、これは動物病院によって変動します。
また、検査内容によっても変動するので、事前に受診する病院に問い合わせておくと安心です。

少し費用はかさみますが、最初にしっかりと検査をしてもらうことで、猫と飼い主さん双方に安心な状態を作ることができるでしょう。

診察の費用は病院や診察内容によって異なるものの、猫を迎えると決めたなら医療費は飼い主さん負担なので、その点をしっかり覚悟しておくことも大切です。

猫を保護したら|猫の生活環境を整える

保護した猫を迎え入れることが決まったら、猫が快適に暮らせる空間を整えてあげることが大切です。

猫を初めて飼う方は、以下のポイントに注目してみてください。

猫に合った食事

保護した猫の場合はお腹を空かせていることが多いですが、子猫と成猫では食事の量や質が異なります。
保護した猫がどのくらいの年齢なのか見極めて、猫にあった食事を用意してあげることが大切です。

動物病院を受診すれば、猫の大体の年齢や適した食事内容をアドバイスしてもらえるので、保護した際に動物病院を受診しておくと良いでしょう。
また、初めて猫を飼う場合は、飼育方法など不安なことがあれば獣医さんに相談してアドバイスを貰うと安心です。

まだ目の開いていない子猫の場合は、離乳前と考えられるため固形フードは避けます。
個体差はありますが、体重400g未満の場合は、まだミルクが必要です。
猫用ミルクを用意してあげましょう。

猫用ミルクはペットショップの他、ホームセンターなどで販売されています。

体重が400g以上であれば、固形フードを与えて大丈夫です。
フードの種類はたくさんありますが、「総合栄養食」と記載しているフードを選ぶと良いです。

総合栄養食は、猫に必要な栄養素がバランスよく含まれているフードなので、猫の年齢や成長段階に合ったものを選んであげましょう。

ここで一つ注意したのが、離乳前かどうかにかかわらず、猫に牛乳を飲ませると下痢を起こす危険があるということです。
下痢になると、脱水症状に繋がるため注意しましょう。

特に、離乳前の子猫には、必ず猫用ミルクを用意してあげてください。

お風呂には入れないこと

猫を保護した時は、体の汚れやノミ、ダニなどが気にってお風呂に入れたくなりますが、外で暮らしていた猫はお風呂が苦手な場合が多く、とてもストレスになります。
体への負担も大きくなるので、猫が家や飼い主さんに慣れてくるまでは、極力 避けるのがベストです。

どうしても体の汚れが気になる場合は、体をサッと拭いてあげるくらいにしておくと良いでしょう。

タオルシャンプーを使ってみるのも一つの手です。

ノミやダニに関しては、駆除薬を使いましょう。
実は、ノミやダニなどの害虫はシャンプーでは取りきることができません。

害虫対策は、動物病院で処方される駆除薬を使うのがオススメです。
虫を駆除するだけではなく、卵や幼虫も一緒に駆除できますし、高い効力が長く続くものもあります。

害虫駆除薬は市販品もありますが、アレルギーなどの可能性も考慮して、まずは獣医さんに相談して処方してもらうのが良いでしょう。

先住猫や他のペットとの接触は避ける

すでにお家で猫を飼っている場合や他のペットがいる場合は、保護した猫をいきなり対面させるのではなく、一旦 隔離しましょう。

特に、保護猫を動物病院へ連れていっていない場合は、病気感染の可能性もあるので、安全が確認できるまでは先住猫や他のペットと接触させないのが得策です。

また、いきなり先住猫や他のペットとの対面させるのではなく、お互い徐々に慣らせていくことも大切です。
できれば部屋をわけるのがベストですが、難しい場合は保護猫用にケージを準備して、いきなり直接触れ合わない環境を整えてあげましょう。

トイレの用意

外で暮らしていた保護猫は、トイレトレーニングも必要なケースが多いでしょう。

猫のトイレトレーニングは比較的スムーズに行うことができると言われていますが、初めのうちは失敗することもあります。
根気強くトレーニングしていくことが大切です。

猫が部屋の中を落ち着きなく歩き回っていたり、そわそわした仕草を見せたら、トイレに連れていってあげましょう。
トイレからすぐに出てしまう場合でも、何度か繰り返しているうちに無事にトイレで用を足せるようになってきます。

粗相をしても怒らず、根気強く付き合ってあげましょう。

離乳前の子猫は、トイレを自分ですることができません。
本来であれば、母猫がお尻を刺激してトイレを促しますが、人の手で育てられている子猫の場合は、人がトイレを促します。

コットンやティッシュをぬるま湯につけて軽く絞ったもので、お尻を優しく拭いて刺激してトイレを促すようにします。

離乳食を食べ始めるころから、自分でトイレができるようになるので、それまでは人の手で刺激を与えてあげましょう。

ベッドの用意

ご飯やトイレ、ケージなどの準備が整ったら、最後は安心して眠れる場所を用意してあげましょう。

汚れても良いクッションや毛布、バスタオルなどを用意することで、快適なベッドを作ってあげられます。
もちろん、ペットショップなどで販売されている猫ベッドを用意してあげるのも良いでしょう。

また、飼い主さんや家の匂いがついたものを使用することで、お家環境に早く慣れてもらえるという点もポイントです。
なので、市販のベッドを購入した場合、その中にお家のタオルなどをひいてあげると良いでしょう。

どうしても猫が落ち着かない場合は、毛布やバスタオルを箱に入れてあげると落ち着ける場合があります。
狭い空間が落ち着けるという猫の習性を利用して、怯えや警戒が強いときは、身を隠せる空間を用意してげるのも良いでしょう。

猫が安心できる環境を整えることで、すこしづつお家や飼い主さんにも慣れてくれるはずです。

猫を保護したら|猫のペースに合わせて根気強く

ご飯も用意して、トイレも用意して、快適な生活環境を整えてあげても、猫によってはお家や飼い主さんに馴染むまでに時間のかかる子もいます。

元は外の厳しい世界で生活していた猫です。
家猫に比べてその警戒心はとても強いでしょう。

個体差はありますが、特に成猫の場合は慣れるまでに時間がかかることも少なくありません。

すぐに懐いてほしい、リラックスした姿を見せてほしいと思う気持ちは分かりますが、そこは猫のペースに合わせてあげることが大切です。

焦らずゆっくりと、時間をかけて信頼関係を築いていきましょう。
愛情を持って根気強く付き合っていけば、愛情を返してくれるようになるでしょう。

猫を保護したら|さいごに

猫を保護したときは、個体差や保護状態の差はあれど、最初にやらないといけないことが多いと感じるかもしれません。

猫の保護に関してのまとめは以下のポイントです。

・子猫を見つけたときは、すぐに手を出さず まずは母猫の存在を確認する。
・成猫を保護した時は、まず迷子猫ではないか警察署や保健所などに確認する。
迎え入れることが決まったら

・まず最初に動物病院を受診して猫の状態を診てもらう。
・トイレや食事など猫の生活環境を整える。
・先住猫や他のペットがいる場合、いきなりの対面は避ける。
・いきなりのお風呂は避ける。
・愛情を持って最後までお世話をする。

初めは健康診断や、治療が必要な場合は通院などで医療費がかさむこともありますが、最初にしっかりとケアをしておくことで、後々のリスクをグッと減らすことができます。
保護した後の猫の健康状態にも大きく左右するので、きちんと責任を持ってお世話してあげましょう。

心配なことや、分からないことがあれば動物病院に相談してみましょう。
保護した猫にあったアドバイスをしてくれることも多いです。

一度 保護した猫を野良猫に戻すことはできません。
飼えないのなら、最初から手を出さないのがベストと考えます。
無責任に手を出すのではなく、しっかりと飼えるかどうか検討することも大切です。

保護したものの、どうしても飼えないとなった場合は、無責任に捨てるのではなく「里親」を探しましょう。

小さな命を守るために、最後まで責任を持って家族として迎え入れてあげてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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