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毛球だけが原因ではない?【猫が吐く理由と注意点】

猫のお勉強
この記事を書いた人
猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
猫飼い歴は20年以上。
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また、乗馬がきっかけで馬が好きになり馬沼にハマっています。
馬や乗馬、競馬に関する情報も発信中です。
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猫と一緒に生活をしていて「よく吐くな」と思っている飼い主さんも多いかと思います。

ケコケコと苦しそうに吐いている姿を見ると不安になりますが、猫は元々よく吐く動物です。

猫の嘔吐の中には、あまり心配する必要のない場合と病気が隠れている場合とがあります。
日頃からよく吐く子はそこの見極めが難しいですよね。

今回は、猫が吐く理由と注意点について詳しくご紹介します。

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猫が吐く理由

肉食動物の猫はもともと狩りをして、鳥やネズミなどの獲物を狩って生活していました。
そして、獲物を丸のみし自分の胃の大きさ以上の量を食べてしまったり、
消化しきれなかった骨などを体外へ出すために、吐く習慣があると考えられています。

他にも、早食いやドカ食いなど様々な理由が考えられます。
では、猫が吐く理由として考えられることを一つずつ見ていきます。

咽頭反射が弱い

動物は喉の奥に刺激が加わると、「おえっ」とえづきます。
これは人間でも同じですよね。

この反応のことを「咽頭反射」といいます。
猫は嘔吐反射が極端に弱く、それが原因で吐きやすいと考えられます。

人間であれば、飲み込む前に吐き出すことができますが
咽頭反射の弱い猫は、それができません。
つまり、一度飲み込んでからでないと吐き出すことができないため
結果的に嘔吐するようになるのです。

咽頭反射が弱いことは悪いことばかりではなく、
水がなくても硬いフードを飲み込むことができるメリットがあります。

早食いや食べすぎ

猫がフードを食べてすぐに、ほとんど消化されていないフードを吐いてしまうことがあります。

これはフードを早食いしたり、
一気にたくさんの量を食べ過ぎてしまった時(ドカ食い)に起こります。

この場合フードは胃まで到達しておらず、
食道にたまった食べ物を吐き戻す行為なので、病的な嘔吐ではありません。

お腹がすきすぎている

実は、空腹時間が長すぎても吐いてしまうことがあるのです。

胃の中が空っぽの状態が続くと、胃液や胆汁が逆流して嘔吐するケースがあります。
この場合、一日のご飯の量は変えずに、ご飯を与えるの回数を増やすと
改善される可能性があります。

この嘔吐を繰り返すと、食道炎や胃炎の原因になるため注意が必要です。

毛玉を吐いている

猫は自分の体を舐めてグルーミングをしますが、
猫の舌はザラザラとしていて毛を飲み込みやすい構造になっています。

そのため、グルーミングの時に飲み込んだ毛を吐いている場合があります。

飲み込んだ毛は、通常 便と一緒に排出されることが多いのですが、
胃の中で絡まったり、飲み込んだ毛の量が多かったりすると
フェルト状のボールとなり異物として吐き出します。

強いストレスがかかっている

猫はストレスに敏感な動物です。

生活環境の変化や、乗り物での移動など、
猫自身が何らかの強いストレスを感じると嘔吐することがあります。

ストレスのもとが取り除かれたり、環境に慣れることで治まりますが、
長く続くと胃炎などの原因となるので注意が必要です。

誤飲

餌ではなく、食べ物以外の何かを飲み込んだ時
異物を体外に出そうとして吐いているという場合もあります。

アクセサリーやナイロン、紐など猫が遊んでいるうちに
飲み込んでしまう可能性があります。

また、誤飲だけではなく、猫にとっての毒物を舐めたり
飲み込んだりした場合にも猫の体が反射を起こし
それを体外に排出しようとして吐くことがあります。

病気によるもの

猫が何らかの病気にかかっているために、嘔吐の症状が出る場合があります。

原因として考えられるものは、寄生虫、熱中症、胃腸炎のほか、
アレルギーなどその他にもたくさんの原因が考えられます。

1日に何度も嘔吐が見られるときは、早めに動物病院を受診しましょう。

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猫が嘔吐した時に確認するポイント

猫は様々なことが原因で、すぐに嘔吐することが分かりました。
だからといって放っておくのも心配ですよね。

そこで、猫が嘔吐した時に以下のポイントを注意して確認してみましょう。

  • 吐いたタイミング(食事前後、寝起きなど)
  • 吐いた回数、頻度
  • 吐いた後の体調
  • 吐いた物の内容

様子を見て問題ない嘔吐

猫が嘔吐した時、ひとまずは様子見でよいと思われる嘔吐もあります。
以下の4つのポイントを満たしている場合は、緊急を要さない嘔吐だと考えられます。

  • 吐く回数が週に1回程度
  • 体重が減っていない
  • 食欲、元気がある
  • 下痢をしていない

この4つのポイントを満たしており、嘔吐以外の症状がなく
吐いた後にいつも通りの元気
があれば、整理現象による嘔吐だと考えられるため
ひとますは様子を見ておいて大丈夫だといわれています。

もし、吐いた後に猫がぐったりしているようなら動物病院を受診を検討しましょう。

なるべく早く病院へ!危険な嘔吐

猫の嘔吐の中には、病気の可能性がある嘔吐もあります。
次のような嘔吐は病気の可能性が考えられるため、早めに動物病院を受診しましょう。

1日に何度も吐く

1度だけではなく1日に何度も繰り返し吐く場合は、速やかに動物病院を受診しましょう。

激しい嘔吐は、感染症の疑いや毒性のあるものを口にした際の中毒症状、
誤飲などの可能性
が考えられます。

また1日に何回も嘔吐することにより、脱水症状も起こります。

吐こうとするのに吐き出せない

吐こうとする仕草は見せるのに、実際には何も吐き出さないときは
誤飲したものがつまっている可能性
があります。

ゴムや紐、ナイロンなど猫が遊んでいるうちに飲み込んでしまうのは
起こりやすい事故のひとつです。
紐状の異物は腸に絡まってしまうと命の危険があるため、注意が必要です。

飲み込んだものに心当たりがある場合は、
獣医師に形状や材質を詳しく伝えるようにしましょう。

血が混じったものを吐く

吐しゃ物に血が混ざっていたら、消化器の病気や体内での出血が疑われるため
すぐに動物病院を受診しましょう。

吐しゃ物が赤いときは、口内や食道などから出血している可能性が考えられます。
茶色や黒っぽい色をしているときは、胃や腸から出血の可能性があるため、
早めに動物病院を受診しましょう。

嘔吐以外の症状もある

ぐったりと元気がなかったり、食欲もないなどの嘔吐以外の症状もある場合は
内臓疾患や感染症、代謝の病気など重篤な病気の疑いも出てきます。

重篤な病気は緊急性が高いことがあるので、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。

病気の疑いがない嘔吐の予防法

早食いや大食いなど、病気の疑いがない嘔吐は
普段の生活で予防・改善することができる場合があります。

その予防方法をご紹介します。

早食い・大食い予防

ガツガツと一気にたくさんの量を食べるタイプの猫であれば、
ご飯を小分けにして与えてみるといいでしょう。
1日2回なのを3回にしてみるといった具合です。

日中お仕事などで家を留守にしていて、小分けに与えるのが難しい場合は
自動給餌機の導入を検討するのも良いと思います。

早食いタイプの猫であれば、早食い防止用のフードボウルに変更する方法があります。

ボウルの底に突起がついていて、がっつけないようになっています。

フードのサイズや形を変更する

フードの粒が大きいことが原因で嘔吐に繋がっている可能性が考えられます。

もし、その疑いがある場合はフードの粒の小さいもの
または形状の違うフードに変更すると改善する場合があります。

こまめなブラッシング

毛球をよく吐く場合は、普段からこまめにブラッシングをして抜け毛を取り除き、
猫の体内に入る毛の量を減らしてあげましょう。

毛球排出を促すフードやサプリメント、おやつにも食物繊維が含まれていて
毛球排出を促すものが多く発売されています。

こういった毛玉ケア付きのフードやおやつを試してみるのも一つの方法です!

最後に

猫の嘔吐には様々な原因が考えられます。

フードや病気だけではなく、ストレスが原因の嘔吐もあります。
何がストレスになるのかは猫によってそれぞれ異なりますが、
思い当たる原因があれば それを取り除き、ストレスを発散できるような工夫を
してあげることが大切です。

「猫はよく吐く動物だから」という概念で油断せず、
生理現象の嘔吐か病気の症状の嘔吐かを見極め
少しでも気になったらすぐに動物病院を受診するなど、こまめに対応してあげましょう!

猫が吐いた物をよく監察し、吐いた後の猫の様子もよく監察して
愛猫の健康に気をつけてあげたいですね!

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