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実は怖い?!【猫の便秘】原因や解消法方など解説!

猫のお勉強
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猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
猫飼い歴は20年以上。
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また、乗馬がきっかけで馬が好きになり馬沼にハマっています。
馬や乗馬、競馬に関する情報も発信中です。
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猫も便秘になる、ということをご存じでしょうか?

困ったことに、猫も便秘になる動物です。
人間でもそうですが、猫にとっても便秘というのは体によくありません。

猫の便秘の原因は様々あります。
そのまま放置しておくと、最悪 手術が必要になる場合もある!という実は怖いものだったりするのです。

人間であれば、市販薬を飲んだり運動をしたりして解消しますが、猫が便秘になったときにはどのように対処すればいいのでしょうか?

そこで今回は、猫の便秘について
便秘の原因や症状、予防や解消方法などを詳しくご紹介します。

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実は怖い?!【猫の便秘の原因とは】

猫によって個体差はありますが、猫はもともと水の少ない砂漠で生活していたルーツを持つため、他の動物と比べると、あまり水分を摂取しません。

そのため、猫は便秘になりやすい動物だともいわれています。

猫が便秘になる原因はいくつか考えられます。
それでは、ここから猫の便秘の原因を挙げていきたいと思います。

◆水分不足が原因

排泄しやすい柔らかめの便を作るには、ある程度の水分が必要です。

しかし、猫は先述した通り あまり水分を摂取しない動物なので、どうしても水分不足に陥りやすい特徴があります。

そのため、便が硬くなり排泄にしくい状態になり便秘に繋がってしまうのです。

また、猫が口にするものとして水の他に、食物繊維の少ないグレインフリーのフードなども便秘の原因になるため注意が必要です。

◆ストレスが原因

環境の変化に敏感な猫は「トイレの場所が気に入らない」「トイレの場所が変わった」「トイレの容器や砂が気に入らない」などの理由でストレスを感じる場合があります。

またキレイ好きな面も持っているため、トイレが汚れているだけでもストレスに感じることがあります。

トイレ環境に問題があったり、引っ越しや模様替えなどの生活環境の変化からストレスを感じると、猫は排泄を我慢し便秘になることがあります。

便意を我慢し続けると、便が腸内に溜まり排泄しにくくなったり、そもそも便意自体が起こりにくくなり、便秘の慢性化に繋がる原因になります。

◆飲み込んだ毛玉が原因

キレイ好きな猫は、自身のお手入れで毛づくろい(グルーミング)をよくする動物です。
また、多頭飼いの場合は仲良しな猫同士、毛づくろいをし合う(アログルーミング)を行うことも少なくありません。

猫の舌はザラザラになっており、グルーミング中に舌についた毛を飲み込むことがあります。
少量の毛であれば口から吐き出したり便と一緒に排出できますが、大量に毛を飲み込んでしまった場合や、うまく毛を体外へ排出できなかった場合は、飲み込んだ毛が体内でボール状に固まり、腸に詰まって便秘を引き起こすことがあります。

長毛種の猫の方が、毛を飲み込む量が多くなりがちなので便秘になりやすいと考えられるでしょう。

◆運動不足や加齢が原因

運動が不足気味になると、腸の動きが弱くなり便秘になりやすい傾向にあります。
適度な運動をさせてあげるように心がけることが大切です。

また、生まれつき尻尾が短い猫は、腰や尻尾などの骨の変形が大きいと神経を圧迫してしまい、便をする力が弱まり便秘に繋がると考えられています。

加齢によって筋力が低下してくるシニア猫は、便を押し出すための腸の運動が弱まり、便秘がちになる傾向がみられます。
特に冬は、水分の摂取量も運動量も不足気味になるので、便秘になっていないか気をつけて確認してあげることが大切になってきます。

◆何かしらの痛みや病気が原因

猫の腸内にポリープや腫瘍ができると、便が腸内に溜まり便秘に繋がります。
また、脊髄や椎間板などの疾患や神経トラブルで排便に障害が起こることもあるようです。

他に、肛門周辺の炎症などが原因で排便時に痛みを感じるようなことがあると、その痛みを恐れて便意を我慢し、便秘に繋がるケースもあります。

トイレの時だけでなく、普段から猫の様子を観察して少しでもおかしいと思ったら動物病院で相談するのが良いでしょう。

実は怖い?!【猫の便秘の症状と判断基準】

腸内に便が溜まっている状態。
便が排出できなくなっている状態。
それが便秘です。

猫の場合、以下に挙げるような症状が見られたら便秘になっている可能性があると考えられます。

◆丸2日以上 排便した様子がない

猫は、一般的に1日に1~2回の排便があるといわれています。

これは猫の体の大きさや猫種など個体差がありますが、丸3日以上 排便がないようなら便秘の可能性が高く、丸5日以上の場合は便秘になっているといえるでしょう。

◆便が硬い

健康な猫の便にはツヤがあります。
これは、便に充分な水分が含まれているためです。

便秘傾向になると、表面が乾燥しツヤのない便が出るようになります。
硬くて短いコロコロ状の小さな便や、絞り出したような短く細長い便が少しだけ出ているといった場合は、便秘になっている可能性が考えられます。

◆力んでいるが便が出ていない

いつもより長くトイレの中で踏ん張っているにのにも関わらず なかなか便が出なかったり、便そのものが出ていないことがあります。

これは便秘によって、腸内に便が詰まっていて排便できない状態になっていることが考えられます。

また、排便の時に苦しそうに鳴いたり、痛みを感じて鳴き声をあげるケースもあります。
トイレに行く回数が増えることもあり、猫のトイレ事情がいつもと違うときは便秘のサインかもしれません。

実は怖い?!【病気のサインの可能性】

猫の便秘の原因は様々ありますが、病気が原因で便秘になっている場合も考えられます。

以下では、猫の便秘から疑われる病気をご紹介します。
どれも甘くみては危険な病気ばかりなので、猫の様子がいつもと違うときは すみやかに動物病院を受診することをおすすめします。

◆狭窄

「きょうさく」と読みます。
狭窄とは、管などが細く狭くなることを指します。

猫の、大腸の一部で直腸に繋がる「結腸」にポリープや腫瘍などができるとその部分が狭くなり、便が通れなくなっている状態を「狭窄」といいます。
交通事故や骨折などによる、骨盤の変形でも狭窄は起こります。

長い間、結腸に便が溜まっていると結腸の動きが悪くなり、便秘を繰り返すようになってしまいます。

更に便秘が慢性化すると、結腸が巨大化する「巨大結腸症」を起こし 最悪の場合、外科手術を行うこともあるため猫の便秘の放置は危険です。

◆脱水

脱水により水分不足になり便秘を引き起こすこともあります。

例えば、猫に多い「腎臓病」
腎臓病は、尿の量が増えるという症状があります。
よく尿をするので飲水量も増える傾向にありますが、飲水量が排出量に追いつかず水分不足に陥ります。

その結果、腸にある便も水分がなくなって硬くなり、便秘を起こすと考えられています。

また、腎臓病以外でも甲状腺機能亢進症や糖尿病なども脱水を起こすことがあるため注意が必要です。

◆排便痛

便にが混ざっていたり、便の表面に血が付いている場合は、排便時に肛門の一部が切れて出血しているということが考えられます。
これには、痛みが伴うため便意を我慢し便秘になっている可能性も否定できません。

肛門腺が炎症を起こしている場合も、排便時に痛みを感じることがあるため、排便を嫌がり便秘に繋がっている可能性も考えられます。

便秘が慢性化している場合や、食欲低下、元気消失、便に血が混ざっている、3日以上 便をした様子がない場合は、他の症状の有無に関わらず一度 動物病院を受診しましょう。

人間であれば軽度のものが多いですが、猫の便秘の場合は甘くみてはいけない危険な病気の場合があるので注意が必要です。

実は怖い?!【猫の便秘の解消方法】

軽度の便秘であれば、食事の改善や生活環境の改善などでストレスを減らし便秘解消に繋げることができます。

以下では、お家で行える猫の便秘の解消方法をいくつかご紹介します。

◆フード(食事)を見直す

フード(食事)の見直しによって、便秘解消を期待することができます。

水分不足が原因で便秘傾向にある場合は、一時的にでもウェットフードに変更してみましょう。
フードの変更が難しいようなら、水分量の多いスープやおやつを与えてみるのも良いです。

強制的に水分を摂取してもらうのは難しいので、水分量の多いフードやおやつで少しでも水分を摂取してもらいましょう。

また、ウォーターボウルの変更も視野に入れても良いでしょう。

猫が水をよく飲むと評判のウォーターボウルがあるので、それを試してみるのも一つの手です。
また、水は常に新鮮なものにしてあげることが大切です。

腸の動きが弱っているのが原因の場合は、猫草や食物繊維が豊富なフードを与えてみましょう。

腸を刺激して、動きを活発にさせる効果が期待できます。

食物繊維を多く含んだフードは、飲み込んだ毛玉も排出させやすくなるため、便秘だけでなく毛球症の予防も期待できます。

毛玉対策の効果がついたフードを試してみるのも良いと思います。
これは、猫の体内に入った毛を上手に排出させるフードなので、食物繊維が豊富に含まれています。

市販されているフードで解消が見られない、どのフードを選べば良いのか不安という場合は、獣医師に相談して療法食にするという方法もあります。

便秘対策用の療法食もあるため、動物病院で相談して処方してもらいましょう。

市販されている療法食もありますが、素人判断は危険なので まずは獣医師の指導のもとでフード変更を検討しましょう!

◆マッサージをする

本格的なマッサージでなくても、猫が気持ち良いと思うところに触れてあげるだけでリラックス効果があり、便秘解消が期待できます。

普段のスキンシップにマッサージを取り入れると、便秘解消だけでなく予防効果も期待できるもので、1日に5分~10分ほどで十分です。

マッサージのポイント①【リラックスさせる】

まずは何と言ってもリラックスしていることが大切です。

猫がのんびりとくつろいでいる時に、そっと触ってみてください。
そこで逃げるようなら、一旦中止です。
逃げずに大人しく撫でられているようなら大丈夫でしょう。

猫が気持ちよさそうにしていたら、前足から背中、尻尾、後ろ足の順番でゆっくりと優しく撫でていきます。

マッサージのポイント②【脇腹を揉む】

次に、そっと優しく脇腹を揉んであげましょう。
手を前後に動かしながら揉むのがコツです。

猫のお腹全体を揉むことで、腸を刺激し活発にさせることが期待できます。

この時、強い力で揉むと猫が嫌がるので、優しく揉むように心がけましょう。

マッサージのポイント③【お腹をグルグルと撫でる】

猫が十分にリラックスしてきたら、仰向けや横向きにして お腹の上で「の」の字を書くように、時計回りにグルグルと優しく撫でてあげましょう。

お腹を触られるのを嫌がる場合は、後ろ足の付け根のあたりを優しく揉んであげてください。

マッサージは猫の体に触れるので、猫の様子をよく観察してから始めるようにします。
嫌がる猫に無理矢理マッサージをするのは、よくありません。
体調が悪い時も、マッサージは控えた方が良いでしょう。

◆サプリメントを与えてみる

猫の便秘の解消として、ペット用のサプリメントを活用してみるのも良いでしょう。
オリゴ糖や乳酸菌は胃腸の働きを良くする効果があり、便秘解消に期待できます。

ただし、人間用のサプリメントや便秘解消薬を与えるのは絶対にやめましょう。
ペット用のサプリメントを選び、きちんと要領と用法を守りながら与えることが大切です。

また、自分でサプリメントを選ぶのが不安な時は、獣医師に相談してみましょう。

ペット用の便秘解消薬も市販されていますが、病気が隠れている可能性もあり発見が遅れないように、動物病院を受診したほうが安心です。

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実は怖い?!【猫の便秘の予防方法】

ここまで猫の便秘に関する様々なことをご紹介してきました。

便秘は猫にとっても辛いものです。
最悪のケースは外科手術が必要になる場合があるということ。
飼い主さんは、猫が便秘にならないように気をつけてあげたいですよね。

そこで、ここからは日頃からできる猫の便秘予防についてご紹介します。

◆水分不足を解消する

まず何より大切なことは、猫に充分な水分を摂取してもらうことです。

猫が飲む水は、いつも新鮮なものを用意しておきます。
また、ウォーターボウルを1ヶ所ではなく、色々な場所に置いて猫が水を飲める場所を増やしてあげるのも良いでしょう。

冬場は特に水分摂取量が減る傾向にあるので、ぬるま湯に変更して様子をみるのも良いと思います。

どうしても水を飲む量が少ない場合は、水分が豊富なウェットフードを与えたりスープや水分量の多いおやつを与えてみましょう。

人間の便秘予防に繋がるとされる高マグネシウムの水は、猫に与えると結石のリスクがあるので与えてはいけません。

◆運動不足を解消する

人間でもそうですが、猫も運動不足によって腸の動きが弱まります。
そこで、キャットタワーを置いたり、おもちゃを用意して適度に運動をさせてあげましょう。

あまり動かないタイプの猫は、5分~10分ほどの短時間でも良いので、飼い主さんが一緒に遊んであげると運動不足解消に繋がります。

毎日 一緒に遊ぶのが難しい場合は、猫の本能を刺激する電動のおもちゃや猫だけで遊べるおもちゃを用意するのも一つの方法です。

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運動不足解消には、とにかく猫に動いてもらうことが大事なので諦めずに色々試してみましょう!

◆トイレのストレスや生活環境のストレスを解消する

猫は環境の変化に敏感な生き物です。
もちろんトイレ環境にも敏感に反応します。

猫のトイレは、周囲に人の動きや他のペットの動きがない静かな場所に置くのが良いでしょう。
トイレの周りで人や他のペットが頻繁に行き来する場所は、猫にとってストレスに感じる場合があるので避けた方が無難です。

また、食事をする場所とトイレをする場所は区別する、という特徴が猫にはあります。
食事場と排泄場所をできるだけ離して設置することも大切です。

そして、多頭飼いの場合は猫の頭数プラス1個のトイレを設置するのも大切です。
猫は汚れたトイレで排泄するのを嫌いストレスを感じる場合があるので、猫の頭数より少し余裕のあるトイレを用意しておけば、汚れていないトイレを選んで排泄することができます。

ストレスや環境に敏感な猫のために、安心して暮らせる場所、安心して排泄できる環境を整えてあげることがストレス解消に繋がります。

実は怖い?!【猫が便秘の時にやってはいけないこと】

猫が便秘になって苦しそうにしている時でも、お家で絶対にしてはいけないことがあります。

先述しましたが、人間用のサプリメントや便秘解消薬を与えるのは絶対にやめましょう。
使用したい場合は、獣医師に相談するか、ペット用を選ぶようにします。

そして自己判断で浣腸を行うことも大変 危険です。
重度の脱水に陥ったり、最悪の場合は腸が破裂して死亡する可能性があります。
人間用の浣腸はもちろんのこと、赤ちゃん用であっても大変 危険です。
絶対にやめましょう。

浣腸は即効性のある便秘解消方法ですが、必ず動物病院で獣医師の指導を仰ぎましょう。

実は怖い?!【猫の便秘】|さいごに

いかがでしたでしょうか。

猫の便秘は意外と怖いものです。
軽度のものであれば、食事の改善やマッサージなどで解消できる場合もありますが、重度のものになると病院での処置が必要になってきます。

グルーミングで飲み込んだ毛が原因で便秘になるのは、猫に特徴的なものです。
また、病気が原因で引き起こされる便秘もあり、猫の便秘の原因は日頃の生活習慣から病気まで様々あります。

猫は本能的に、弱っている姿を見せない、痛みがあっても隠すなどの習性があります。
生活習慣で猫の便秘の予防に努めながら、日々の様子や便の状態を観察し、スキンシップをしながら腹部に異常がないかなど確認することが大切です。

便秘だからと楽観視せず、手遅れになる前に必要であれば動物病院を受診するようにしましょう。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!

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