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馬を知る~馬の品種【中間種】~

馬を知る
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猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
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馬にはたくさんの品種がいます。

前回は馬の品種、「軽種」「中間種」「重種」「在来種」「ポニー種」の中から
「軽種」についてご紹介しました。

合わせて読みたい

馬を知る~馬の品種【軽種】~

今回は「中間種」についてです。

馬を知る第四弾。
馬の品種【中間種】についてご紹介します。


中間種って?と思う方はこちらの記事をご覧ください。
馬の分類についてご紹介しています。

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アメリカン・クォーターホース

出典:Wikimedia Commons

体高:約152~161cm

アメリカン・クォーターホースは、アメリカ合衆国のバージニア州が原産で
クォーター・ホース、コーター・ホースとも表記されます。

17世紀に、ヨーロッパから北アメリカに持ち込まれた馬に
アラブ、バルブ、トルコマンを交配して生まれました。

クォーター(4分の1)マイル(約400m)の競馬に用いるために改良されてきた品種です。
短距離を爆発的なスピードで飛ぶように走り、急発進や急停止も上手にできるため
400m以下なら、サラブレッドが相手でも互角以上に走れるといわれています。

現在でも、短距離レースで競走馬として活躍するほか、
カウ・ポニーとして牧場やウェスタンスタイル馬術競技には欠かせない存在でもあります。

毛色は栗毛が多いですが、鹿毛や黒鹿毛、青毛、芦毛、月毛もみられます。

クォーター・ホースは様々な場面で活躍しており
馬ができることはクォーター・ホースなら基本的に何でもできるといわれているほどです。

短距離レースなどの他、ポロ競技や狩猟用馬としても活躍し、
その機動力の高さと温厚な気性から競走馬の放馬に備えて
一部の競馬場では誘導馬としても重宝されています。

一品種としては世界で最も数が多く、アメリカ合衆国では最も人気のある馬です。

セル・フランセ

出典:Wikimedia Commons

体高:約152~170cm

セル・フランセは、フランスが原産でフレンチ・サドルとも呼ばれます。

1958年から、この品種名が用いられるようになりました。
フランス各地では、狩猟などに使える優れた乗用馬を得るために、
サラブレッド、アラブ、アングロ・アラブ、ノーフォーク・ロードスターなどを交配することで
様々な半血種が作られていました。

その代表的な半血種として、ノルマンにサラブレッドを交配して生まれる
アングロ・ノルマンが挙げられます。

アングロ・ノルマンにはスピードのある乗用ライプと輓用タイプが存在しましたが、
乗用タイプをスポーツや競技に向いた馬として更に発展させたのが
セル・フランセといわれています。

現在、セル・フランセは様々な品種の種雄馬を用いて生産されています。
その比率はサラブレッド33%、アングロ・アラブ20%、セル・フランセ45%、
トロッター2%とされます。

特に第二次大戦後、セル・フランセに大きな影響を与えた種雄馬として、
サラブレッドのフリオゾーの名が挙げられます。

毛色は様々ですが、栗毛や鹿毛が多くみられます。

セル・フランセの気性は、温厚で素直な馬が多く、身体も丈夫でガッチリとした体型です。
持久力があり、総合馬術の馬として特に優れていますが、
馬場馬術、障害飛越でも広く活躍する他、競馬でも活躍しています。

セル・フランセは能力が高く、オリンピックなどの大会でも好成績をおさめており、
優秀な馬には億単位の金額がつくこともあります。

アパルーサ

出典:Wikimedia Commons

体高:約142~152cm

アパルーサは、アメリカ合衆国北部が原産地で、アメリカ先住民のネズパース族が
ヨーロッパ大陸から持ち込まれ野生化していたムスタングを再家畜化し、
更にその馬をサラブレッドを用いて改良され誕生しました。

この先住民がパルース川の周辺に住んでいたため、この名前がついたといわれています。

過去、ネズパース戦争で多くのアパルーサを失い、
数十年は衰退に陥りましたが生き残ったアパルーサを繁殖し、復活を遂げました。
現在は約6万頭を越える馬が登録されています。

アパルーサはアメリカで、サラブレッドやクォーターホースと並んで人気のある品種のひとつで
アパルーサの血統はアメリカのポニーなど、他の品種にも大きな影響を与えたといわれています。

アパルーサの最大の特徴は体の斑点といえるでしょう。
その位置や色合いからレオパード(腰と尻が白く、そこに濃い卵型の斑紋)
マーブル(全身が斑)、フロスト(濃い色の地に白い小斑)など様々な種類に分類されます。
たてがみと尾の毛は少なく、よくネズミの尻尾などと形容されます。

アパルーサはその素直な気性と賢さから色々な用途で使われており
馬場馬術、障害馬術などの乗馬としてだけではなく、馬車馬やサーカスなどの
ショーでも活躍しています。

ハクニー

出典:Wikimedia Commons

体高:約140~153cm

ハクニーは、イギリスが原産でハクニー・ホースとも表記されます。

1800年代にノーフォーク・ロードスターを基礎に
アラブとサラブレッドを交配して誕生しました。

頑健であることから、19世紀には軍馬およ輓馬として活躍していました。
持久力もあり、馬車を引いてもスピードと持久力が落ちないのが長所です。

毛色は、鹿毛、黒鹿毛、栗毛、青毛などで美しい被毛を持っており
小さな頭に小さな耳、大きな目が特徴えです。

ハクニーは、ハクニー歩様という脚を高く上げて歩く優雅な仕草が有名で
馬車馬としては最上級の品種といわれています。

ハクニー歩様は、常歩で肘と膝を高く挙上するように歩く芸術的な歩き方で、
競技などで審査を行う場合はこのハクニー歩様が最も重要視されます。

昔は馬車馬としてきわめて需要が高かったハクニーですが、
現在は競技用の馬として活躍しています。

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ハノーバー

出典:Wikimedia Commons

体高:約153~170cm

ハノーバーは、ドイツのザクセン地方が原産でハノーベリアンとも表記されます。

1600年代に重輓馬として生まれましたが、その後サラブレッドとトラケーネンの影響を受けて
より軽快な輓馬となり、乗馬にも用いられるようになりました。

1700年代から1930年代頃まで、ドイツ北部のハノーバーにあった
イギリス王室牧場が中心となって生産されてきました。
主に王室の馬車馬として活躍していた歴史があります。

毛色は単色で、鹿毛をはじめとして様々な毛色がみられます。

ハノーバーは、従順な気性、機敏な動き、美しさと優雅さで知られており
ドイツでは乗馬としての人気が非常に高く、障害飛越や馬場馬術の競技用馬として
世界的にも高い評価を得ています。

世界中に愛好家も多く、馬術において非常に優秀な品種とされています。

最後に

今回は、馬の分類「中間種」からその代表的な品種についてご紹介しました。

中間種には、まだまだたくさんの品種が存在しますが
日本ではあまり見られない品種が多いですね。

日本はやはり競馬産業が盛んなため、圧倒的にサラブレッドが多いでしょう。

中間種は、軽種よりも体が一回り小さく、太くずんぐりした印象です。
性格は、大人しく穏やかな馬が多いのが特徴です。

私の通っている乗馬クラブにも、クォーターホースがいますが
穏やかで人懐こい性格でとても可愛いです!

次回は「重種」の品種についてご紹介したいと思います。

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