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馬を知る~馬の品種【ポニー種】~

馬を知る
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猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
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また、乗馬がきっかけで馬が好きになり馬沼にハマっています。
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馬にはたくさんの品種がいます。
前回は馬の品種、「軽種」「中間種」「重種」「在来種」「ポニー種」の中から
「在来種」についてご紹介しました。


今回は「ポニー種」についてです。

馬を知る第四弾。
馬の品種【ポニー種】についてご紹介します。


ポニー種って?と思う方はこちらの記事をご覧ください。
馬の分類についてご紹介しています。

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シェトランドポニー

出典:Wikimedia Commons

体高:約62~112cm

シェトランドポニーは、イギリス・シェトランド諸島が原産の馬です。
今から約1万年前にスカンジナビアからシェトランドに渡ったと考えられています。

シェトランド諸島では、農耕用、乗用、輸送用で飼われてきました。

1847年にイギリスにおいて子供を炭坑で働かせることが法律で禁じられると
このポニーの需要が一気に高まり、イギリス各地の鉱山に持ち込まれ
マイン・ホースとして活躍するようになりました。

それに伴い品種改良も行われていったとされています。
最初の血統書は1891年に刊行されましたが、そこには約450頭近くのポニーが記載されています。

シェトランドポニーは、ポニーの中では最も力が強く
体重の2倍の荷物を牽引することができます。
その力強さから、スコットランドの小巨人と呼ばれています。

毛色は、鹿毛、栗毛、青毛、芦毛など様々で
シェトランド諸島の寒さから身を守るための厚い冬毛や長いたてがみや尾が特徴的です。

現在シェトランドポニーは、セラピーホースや子供用の乗馬として世界各地で繁養されています。
その他に、盲導犬のような役割を果たすために訓練をされていることもあるといいます。

動物園などでも目にする機会が多く、その小さくて愛くるしい風貌が人気を集めています。

ファラベラ

出典:Wikimedia Commons

体高:約70~78cmまたは70cm以下

ファラベラは、アルゼンチンが原産の世界一小さな馬です。

19世紀半ばにアルゼンチンのブエノスアイレス近郊の農場でファラベラ一家により作られました。
品種名は、その家名に由来しています。

先住民が所有していた小型の馬をもとに、小格のサラブレッドやシェトランドポニー
クリオージョなどが交配されたといわれています。

毛色は鹿毛や青毛が多くみられますが、月毛やぶち毛もみられます。
ファラベラは、ツヤのある毛並みとスリムな体つきで、丈夫な骨や厚いたてがみ
尾や球節はどはポニーの血統から特徴を受け継いでいます。

小さな体格のため乗馬には使われていませんが、その人懐こい性格と愛くるしい姿から
アメリカではペットとして人気があります。

またファラベラは、学習能力が高く調教も容易なことから、ホースショーでも活躍しています。

コネマラ

出典:Wikimedia Commons

体高:約130~140cm

コネマラは、アイルランドで唯一の在来種で、コナハト地方が原産地です。

16~17世紀のアイルランドで、バルブとスペイン馬との交配で生まれた
アイリッシュ・ホビーをもとに生まれました。
19世紀にはウェルシュ・コブ、ロードスター、ハクニーなどとの交配が行われました。

毛色は芦毛が一般的ですが、青毛、青鹿毛、鹿毛、粕毛、河原毛もみられます。

コネマラは、肢は短く骨太です。
そのため、こう作業や泥炭の運搬などで活躍してきましたが
サラブレッドと交配することで優秀な障害競技用も作られてきました。

現在、コネマラはアイルランドだけではなく、全世界で飼育されるまで広がっています。

ハフリンガー

出典:Wikimedia Commons

体高:約130~140cm

ハフリンガーは、ドイツとオーストリアにまたがるバイエルン地方が原産の馬です。
名前の由来はイタリア北部の村、ハフリングから名づけられたと言われています。

ハフリンガーの毛色は全てが栗毛です。
たてがみと尾は淡色なので、とても見栄えのする美しい外見が特徴的です。

ポニーというと小さな体格の馬を想像しますが、ハフリンガーは体の幅があり
筋肉も発達しており、脚も太く非常に力強い背中を持っています。

そのため、体格のよい大人でも軽々と乗せてくれます。
原産地では現在でも農耕馬として活躍しています。

またハフリンガーは、その見た目の美しさから乗馬としての人気が非常に高い馬です。

【Aタイプ】ウェルシュ・マウンテン・ポニー

出典:Wikimedia Commons

体高:122~120cm以下

ウェルシュ・マウンテン・ポニーは、イギリス・ウェールズ地方の山地が原産の馬です。
アメリカでは、ウェルッシュと呼ばれることもあります。

毛色はさまざまですが、鹿毛、栗毛、青鹿毛、青毛、粕毛、河原毛などで駁毛は認められません。

ウェルシュ・マウンテン・ポニーは、後にご紹介する
Bタイプ、Cタイプ、Dタイプの基礎品種であり
イギリス原産の全てのポニーの品種成立に貢献しています。

賢く活発な性格で、勇敢な面も併せ持っています。
体はコンパクトですが、幅があり脚も強靭でタフで丈夫なポニーの資質をよく受け継いでいます。

【Bタイプ】ウェルシュポニー

出典:Wikimedia Commons

体高:約120~140cm

ウェルシュポニーは、イギリス・ウェールズ地方が原産の馬です。

ウェールズ地方で飼われていた在来馬が元になっていますが、ハクニーとの混血が認められ
また19世紀末には小柄のサラブレッド種雄馬マーリンの影響も受けているため
マーリンズと呼ばれることもあります。

毛色は駁毛を除く全てが存在します。

ウェルシュ・マウンテンポニーと共通し、エレガントな動きが特徴です。
また、軽い動きで滑らかできびきびした運歩をみせ、障害飛越も上手にこなします。

昔は羊の管理や狩猟の際の乗馬として使われていましたが
現在は子供用の乗馬としてたくさんのウェルシュポニーが活躍しています。

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【Cタイプ】ウェルシュポニー・オブ・コブタイプ

出典:Wikimedia Commons

体高:約134cm以下

ウェルシュポニー・オブ・コブタイプは、イギリス・ウェールズ地方が原産の馬です。
ウェルシュ・マウンテン・ポニー【Aタイプ】と
ウェルシュコブ【Dタイプ】の交配によって誕生しました。

現在でもAタイプとDタイプの交配から誕生していますが
ノーフォーク・トロッター、ハクニー、ヨークシャー・コーチなどの血も
この品種に影響を与えています。

ウェルシュポニー・オブ・コブタイプは、ウェルシュポニー【Bタイプ】に比べ
太めで四肢が短いのが特徴です。

また、たくましい体と穏やかな性格で知られており、障害飛越などで活躍しています。

【Dタイプ】ウェルシュ・コブ

出典:Wikimedia Commons

体高:約130~140cm

ウェルシュコブは、イギリス・ウェールズ地方が原産の馬です。
ウェルシュ・マウンテン・ポニーに、さまざまな馬を何世紀もの間にわたって交配し誕生した
大型で力強い品種です。

品種の成立には、古くはローマから持ち込まれた馬およびバルブ
近世に入ってノードフォーク・ロードスター、ヨークシャー・コーチなどが
関係しているといわれています。

毛色はさまざまですが、鹿毛、栗毛、青鹿毛、青毛、粕毛、河原毛などで駁毛は認められません。

ウェルシュ・コブは、大型の輓馬よりもスピードがあり、小回りもきくため
長年にわたってウェールズ地方で、農作業や乗用で活躍してきました。

また、サラブレッドとの交配により優れた狩猟用の乗馬が生産でき
同時に障害飛越や総合馬術での優れた能力を発揮します。

他にも、荒地によく適応することからトレッキングでも活躍しています。

最後に

今回は、馬の分類「ポニー種」からその代表的な品種についてご紹介しました。

ポニー種は、小さな体でトコトコ歩く姿はとても可愛らしいですよね。
その見た目の愛らしさから、ホースショーや乗馬クラブのマスコット的な役割で
活躍している馬が多くいるので、目にする機会も多いのではないでしょうか。
性格も穏やかで人懐こい馬が多くいるのが特徴です。

このポニー種で、馬を知る第四弾 馬の品種についてのご紹介は終了とさせて頂きます。

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