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馬を知る~馬の品種【軽種】~

馬を知る
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猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
猫飼い歴は20年以上。
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また、乗馬がきっかけで馬が好きになり馬沼にハマっています。
馬や乗馬、競馬に関する情報も発信中です。
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馬にはたくさんの品種がいます。
有名なのはサラブレッドでしょうか。

しかし、サラブレッド以外の馬ってどんなもの?と聞かれると、以外と知らないもの。
実は馬の品種は150~200種以上もいると言われていますが、その正確な数は分かっていません。

馬を知る第四弾。
馬の品種についてご紹介します。

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馬の品種

現在、世界で飼育されている馬の品種は150種類とも200種類ともいわれていますが、
その正確な数は不明です。

品種としての基準が厳しく定められているものがある一方、その基準が緩いもの、
同一の品種でも国によって呼び名が変わるもの、利用目的を品種名のようにつけているものまで
様々あるためです。

それでも、明確に定められている品種の馬は存在します。
そこで、ここでは「軽種」「中間種」「重種」「在来種」「ポニー種」
それぞれの代表的な品種をいくつかご紹介します。

全てを一気にご紹介すると、とても長くなるので5回に分けてご紹介していこうと思います。
今回は「軽種」について。

馬を知る第四弾。
馬の品種【軽種】についてご紹介します。

軽種って?と思う方はこちらの記事をご覧ください。
馬の分類についてご紹介しています。

サラブレッド

出典:Wikimedia Commons

体高:約160~170cm

サラブレッドは、17~18世紀にイギリスでアラブの種牡馬と在来種の交配で生まれた馬種と
いわれています。
人間による動物育種の先駆けともされ、「純血な」という形容詞が
そのまま品種名となった馬です。

1マイル(約1,600m)から2マイル(約3,200m)の距離を走破するスピードを
主要な改良目標として、過去300年にわたって改良が行われてきました。

また、人間が作り出した最高の芸術品とも言われており、
頭部はすっきりとしていて細く非常に美しく、皮膚は静脈が透けて見えるくらい
薄いのが特徴です。

四肢は長く、体はスマートで胸や臀部の筋肉は発達しており、
早く走ることに向いている体型となっています。

強い忍耐力を有しているサラブレッドですが、走ることに特化している分
ケガをしやすく、気性面でも興奮しやすく、繊細で物音などに敏感に反応したりと
肉体的にも精神的にもデリケートな面を持っています。

毛色は単色で、鹿毛、黒鹿毛、栗毛、栃栗毛、青鹿毛、青毛、芦毛が多く
ごく稀に白毛もみられます。

サラブレッドは、世界で最もスピードがあり、最も高価な馬です。
今や世界中で、この馬をめぐって競馬や生産という巨大な産業が形成されています。
現在の日本では、毎年7,000頭前後が生産され競馬に供されており、
日本では唯一 産業として成り立っている品種がサラブレッドといえるでしょう。

また、サラブレッドは競走馬としてだけではなく乗用馬としても多く活躍しており、
乗馬クラブで触れたことのある人も多いのはないでしょうか。

アラブ

出典:Wikimedia Commons

体高:約140~150cm

アラブは、その名の通りアラビア半島が原産地です。
正確な由来は不明ですが、美術品などの証拠から品種として固定されたアラブ種は、
紀元前2,500年にはアラビア半島に存在していたと考えられています。

世界各国でみられる馬種の中で、他の品種改良に最も多くの影響を与えてきたといわれています。
1,500年以降ヨーロッパに多く持ち込まれ、サラブレッドやアングロ・アラブをはじめ、
多くの馬の品種改良に貢献してきています。

1,600年以降、改良の中心はポーランドに移り後にエジプトやイギリス、
1,900年代にはアメリカが改良の中心になりました。
現在では、再びアラブ諸国で多くの馬たちが飼育されるようになってきています。

毛色は、鹿毛、栗毛、芦毛、青毛などです。

アラブは、スピードこそサラブレッドには及びませんが、
持久力に優れておりエンデュラス競技で優秀性を発揮しています。

その歴史と上品な見た目から人気が高く、世界各地で飼育されています。

アングロアラブ

出典:Wikimedia Commons

体高:約160cm前後

アングロアラブは、サラブレッドとアラブを交配して作られた品種です。
原産国はイギリスですが、主にフランスで多く生産されてきました。

サラブレッドは気性が荒い馬が多く、また身体が弱い面も持つので、
それらを解決するために温厚で身体が丈夫なアラブが交配されました。

そして、サラブレッドの弱点である気性面、肉体面をカバーし、温厚な気性と身体の丈夫さ
そしてある程度のスピードを得たのがアングロアラブといわれています。

アングロアラブは、オールラウンドな乗馬を得るために、ヨーロッパを中心に
世界各国で生産されていますが、登録にはアラブ血量が25%以上であるという条件があります。

フランスではアングロアラブの生産にはさまざまな組み合わせが許されています。
血量が25%以上という条件はあるものの、とくに体型上のスタンダードは既定されていません。

毛色は、鹿毛、栗毛、芦毛などです。

スピードはサラブレッドに及びませんが、堅牢で持久力や跳躍力に優れ、
乗用や馬術競技、障害飛越で活躍しています。

アハルテケ

出典:Wikimedia Commons

体高:約140~160cm前後

アハルテケは、中央アジア・トルクメニスタンが原産地で、
世界で最も古い歴史がある馬種のひとつといわれています。
また、その容姿から別名「黄金の馬」とも呼ばれている、非常に美しい馬です。

真っすぐで細い頭部に長い耳とアーモンド型の眼を持ち、背中は長くスリムな体型をしています。
気性面では、頑固で気難しい面を持っています。
また、プライドが高くたった一人にしか懐かないともいわれています。

アハルテケの原産地トルクメニスタンは、国土のおよそ70%が砂漠で占められており、
十分な食物や水が得られない過酷な条件下にも適応しているため、タフで丈夫な馬です。
忍耐強く持久力に富み、砂漠での長距離移動では他の追随を許さないとまでいわれています。

毛色は、栗毛、青毛、鹿毛などがいますが、メタリックな光沢をもつ月毛、
河原毛も存在しています。

黄金の馬と呼ばれるアハルテケの最大の特徴は、やはりその毛色でしょう。
光沢のある明るい毛色は、鹿毛や月毛、河原毛で見ることができます。
特異な毛色と馬各で名高い馬です。

アハルテケは、見た目が美しいだけではなく運動能力も優れているため、
馬術競技や障害飛越、エンデュランスなどで活躍しています。

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アンダルシアン

出典:Wikimedia Commons

体高:約150~160cm

アンダルシアンは、スペインが原産でスパニッシュ・ホース、アンダルシアとも表記されます。

700年代にイベリア半島の在来種に、北ヨーロッパ原産の大型馬、
北アフリカ原産のバルブが交配されて生まれました。
15世紀にはアルトゥジオ修道会の修道士が保護し、純粋な系統の繁殖に力を入れた結果、
現代のスペインに伝えられたという歴史を持っています。
そして、アラブ、バルブについで世界の馬の品種改良に貢献しました。

毛色は大部分が芦毛ですが、鹿毛や青毛もみられます。

常用馬や高等馬術で活躍するほか、スペイン伝統の闘牛士の常用馬としても活躍しています。
スペインの他にも、イギリスなどで王室用馬の基礎として活躍しているように、
見た目も優雅で高貴な品種といえるでしょう。

最後に

いかがでしたか?
今回は、馬の分類「軽種」からその代表的な品種についてご紹介しました。

軽種で一番有名なのは、やはり競馬で活躍しているサラブレッドでしょうか。
日本で生産される馬のうち、そのほとんどがサラブレッドで主な生産地は北海道です。
乗馬クラブなどでもサラブレッドが多く活躍しているので、
一番身近に存在する品種かもしれません。

私の通っている乗馬クラブには、アングロアラブがいますが
正直、サラブレッドとの区別がほぼつきません(笑)

次回は「中間種」の品種についてご紹介したいと思います。

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