馬券を購入しようと、マークシートやネット投票画面を見ていると、単勝や複勝の他に「流し」や「ボックス」といった言葉を目にすることがあります。

普通の買い方とは別?
フォーメーション?マルチ?
どんな買い方?
何が何だか分からない!という疑問を解消します!
今回は、競馬を知る 第4弾
「馬券の買い方について」それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。
馬券の種類は10種類

中央競馬で購入できる馬券の種類は全部で10種類あります。
馬券の名前と的中条件を簡単に表にしてみました。

なお、それぞれの馬券について下記で詳しくご紹介していますので、よかったらご覧になってみてくださいね。
もちろん、上記の表のように馬券を購入しても問題ありません!
シンプルかつ分かりやすいのは上記の10種類だと思います。
ただ、どうしても馬を絞り切れない!
あの子もこの子も気になる!という時などに、ながしやボックスなどの買い方を知っておくと、的中率を上げつつ購入点数を減らしつつ馬券を購入できたりするのです。
それでは、ここから馬券の買い方について詳しくご紹介します!
買い方【ながし】
ながしとは、軸馬1頭を決め 相手(対抗馬)に選択した馬を組み合わせて購入する方法です。
力が一つ抜けている馬(軸馬)がいて、相手(対抗馬)が絞りづらい時に適している買い方といえます。

例えば、1番を軸に据えて、2番・3番・4番を相手に選択した場合の馬券の組み合わせは
の3通りです。
的中条件は、軸の1番が2着以内に入ることが絶対条件です。
なので、軸に据えた1番の馬が3着になった場合、馬券は全て外れということになります。
ながしのメリット・デメリット
ながし買のメリットは、「購入点数を抑えつつ、的中しやすい」ことでしょう。
軸馬から相手に流す買い方なので、軸にした馬が上位に来たときには的中する可能性が高くなります。
そして、「軸は1頭に絞れたけど、他に気になる馬が5頭もいる…」という場合でも、軸さえ決めてしまえば最低購入金額は500円で済みます。
また、1着と2着に入る馬の組み合わせで購入するので、初心者でも分かりやすい買い方といえるでしょう。
デメリットは、買い方を気をつけないと購入点数がとても増えてしまうことがある点です。
馬連の流しであれば、後にご紹介しますボックスより圧倒的に購入点数を抑えることができますが、馬単や3連単でマルチを適用すると購入点数が増えてしまいます。
また、軸馬が人気の場合には配当金が低めになります。
ながし買いできる馬券の種類
単勝と複勝は、ながし買いはできません。
ながしという買い方ができるのは、以下の馬券購入のときです。
- 枠連
- 馬連
- ワイド
- 馬単(1着ながし・2着ながし)
- 3連複(軸1頭ながし・軸2頭ながし)
- 3連単(1着ながし・2着ながし・3着ながし・1、2着ながし・1、3着ながし・2、3着ながし)
それぞれの ながし購入した場合の組み合わせについては別記事にて詳しくご紹介します。
買い方【ボックス】
ボックスとは、何頭かの馬を選択し、その組み合わせを全て同一金額で購入する方法です。
軸に据えられる馬はいないが、上位に入りそうな有力馬は数頭に絞れるという時に適している買い方といえます。

例えば、馬単で3頭のボックス買いをした時の組み合わせは
の6通りです。
的中条件は、選択した3頭うち2頭の馬が2着以内に入ることが絶対条件です。
ボックスのメリット・デメリット
ボックス買いのメリットは、「前組み合わせを購入するため的中率が高い」ことでしょう。
組み合わせを幅広く購入することになるので、人気薄の馬を候補に入れ尚且つその馬が上位に入ってきた場合は高配当も期待できます。
デメリットは、購入点数が増えることです。
8頭の馬を選んで、購入点数が最も少ない馬連でも28点も購入することになります。
選ぶ馬の頭数が増えれば増えるほど、馬券の購入点数も増えるので注意が必要です。
ボックス買いできる馬券の種類
単勝と複勝は、ボックス買いはできません。
ボックスという買い方ができるのは、以下の馬券購入のときです。
- 枠連
- 馬連
- ワイド
- 馬単
- 3連複
- 3連単
それぞれのボックス購入した場合の組み合わせについては別記事にて詳しくご紹介します。
買い方【フォーメーション】
フォーメーションとは、1着・2着・3着に入ると思う馬を、それぞれ1頭以上選んで、購入可能な全ての組み合わせを購入する方法です。
フォーメーションは組み合わせの自由度が高いため、ボックスやながしのような型に収まらない買い方をしたい時に適している買い方です。

例えば、3連単で5頭の馬を選び「①-②③-③④⑤」というフォーメーションを組んでみます。
この場合、1着が①番、2着が②番か③番、3着が③番か④番か⑤番という見方になります。
3連単で「①-②③-③④⑤」というフォーメーションを組んだ時の組み合わせは
の5通りです。
レース結果が、1着②番、2着①番、3着③番となれば外れです。
「え?①番も②番も③番も選んでいるのに?」と思うかもしれませんが、外れなのです。
上記の場合、上位馬自体は選べていますが、3連単は着順も当てないといけません。
「①-②③-③④⑤」というフォーメーションは、1着が①番、2着が②番か③番、3着が③番か④番か⑤番という見方なので、1着に②番が着た時点で外れが決定となってしまうのです。
「①②-①②-③④⑤」というフォーメーションであれば、的中ということになります。
また、上記を例に もしも④番が2着にくる可能性もあると思ったら「①-②③④-③④⑤」という買い方もできます。
他に、①番から⑤番が1着から3着を独占すると思ったら「①②③④⑤-①②③④⑤-①②③④⑤」という買い方もできますが、購入点数が増えるので注意です。
フォーメーションのメリット・デメリット
フォーメーション買いのメリットは、ボックスやながしといった購入方法よりも「点数を抑えることができる」ことでしょう。
また、組み合わせの自由度が高いので、定型に収まらず自分の好きな買い方ができます。
デメリットは、選んだ馬が上位を独占しても、必ずしも的中するとは限らない点です。
上記の例であげたように、馬自体は全て選べていてもフォーメーションの組み方次第で外れになってしまいます。
また、慣れないうちは的中したかどうかも分かりにくく、組み合わせも複雑かもしれません。
フォーメーション買いできる馬券の種類
単勝と複勝は、ボックス買いはできません。
ボックスという買い方ができるのは、以下の馬券購入のときです。
- 枠連
- 馬連
- ワイド
- 馬単
- 3連複
- 3連単
それぞれのフォーメーション購入した場合の組み合わせについては別記事にて詳しくご紹介します。
買い方【マルチ】
マルチとは、3連単や馬単を「ながし」で購入する時に、軸馬と相手(対抗馬)の着順を入れ替えた組み合わせも同時に購入する方法です。
裏表を押さえる買い方なので、的中範囲が広いのが特徴です。
馬単の場合、①→②と②→①の両方の馬券を購入する、ということですね。

例えば、馬単1着ながしマルチで①番を軸馬にして、②番③番④番の馬を相手に選んだ場合の組み合わせは
の6通りです。
通常の1着ながしだと「①→②/①→③/①→④」の3通り購入になりますが、マークシートのマルチ欄に印をつける、もしくはネット投票のマルチ欄にチェックを入れるだけで、①-②③④の裏面の「②③④-①」も同時に購入できるというわけです。
これが3連単1着ながしになると、購入点数がぐっと増えるので少しややこしくなるかもしれません。
マルチのメリット・デメリット
マルチ買いのメリットは、「的中率が上がる」ことでしょう。
的中をカバーする範囲が広いので、的中率は上がります。
デメリットは、やはり購入点数が多くなる点です。
馬単にしても3連単にしても、裏と表の両方を購入するので、馬単の場合は購入点数が2倍、3連単1頭軸ながしだと3倍、3連単2頭軸ながしだと6倍に増えます。
マルチ買いできる馬券の種類
マルチという買い方ができるのは、以下の馬券購入のときです。
- 馬単(ながし購入の時)
- 3連単(ながし購入の時)
それぞれのマルチ購入した場合の組み合わせについては別記事にて詳しくご紹介します。
さいごに

今回は、馬券の買い方についてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
単複などのシンプルかつ分かりやすい買い方から、ながしやボックスなど少し複雑になるけれど、的中率を上げたり購入点数を減らしたりと馬券には色々な買い方があります。
慣れるまでは単勝や複勝、馬連などのシンプルな買い方をして、少し慣れてきてから ながしやボックスを視野に入れてみて…といったように、ステップアップしながら馬券を覚えていくのが良いかもしれません。
フォーメーションやマルチになると、組み合わせが複雑になったり購入点数がとても増えてしまったり、どんなレースに適しているの?!と思うことも多いかもしれません。
その辺については、別記事でアップしたいと思っているので気長にお待ち頂けると嬉しいです。
馬券の買い方を覚えて慣れて、素敵な競馬ライフを♪