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猫に与える水について考えてみる|水を与える時の注意点|飲まない時の対処法も解説!

猫のお勉強
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猫バカ・馬バカ
saku

現在、2匹の兄弟猫(ミックス)と暮らし猫ファーストな生活を送る猫飼いです。
猫飼い歴は20年以上。
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また、乗馬がきっかけで馬が好きになり馬沼にハマっています。
馬や乗馬、競馬に関する情報も発信中です。
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暑い夏。
年々気温が高くなってきていて、毎年 何事もなく乗り切れるか心配です。

気温が上がってきたときは特に水分補給が大切。
普段お家の中で過ごしている愛猫も、直射日光に当たらないから大丈夫というわけではありません。
気がつかない間に体の水分が少なくなって脱水症状になったりします。

特に猫は あまり水分をとらない動物なので、水を飲んでもらえるように工夫が必要になる場合もあります。

今回は、猫に与える水について考えてみることにしました。

人間が飲むウォーターサーバーの水は与えてもいいのか?水道水は大丈夫なのか?井戸水は?などの疑問から、猫に水を与える時の注意点や水を飲まない時の対処法も同時に詳しく解説します!

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猫に与える水について考えてみる|猫が水を飲まないとどうなるの?

猫は、あまり水を飲まない動物です。

現在ご家庭でペットとして飼われている猫の祖先は、砂漠地帯に住んでいたリビアヤマネコだと言われています。
砂漠は水が少ないため、リビアヤマネコは少ない水分でも生きていけるように進化を遂げました。

猫のおしっこは量が少なく濃い色をしていますが、これは体内で尿をぎゅっと凝縮しているからです。
水分を過剰に体外へ排出しないための工夫と言われています。

そんなリビアヤマネコを祖先に持つ今の猫たちも、あまり水を飲まない性質を持っています。

もともと必要とする水分が少ない猫ですが、水を飲まないことでの弊害もあります。

健康な猫であれば、飲水量が少なめでも脱水症状を起こしたり、それが原因で命の危険にさらされたりすることはありません。しかし、高齢の猫や腎臓の働きが弱くなった猫、肥満気味の猫は、飲水量が少ないと脱水症状を起こしやすくなります。

また、下痢などで体内の10%以上の水分が失われてしまうと、命の危険があるので注意が必要です。
さらに、体内の水分が少ない状態が続くと、腎臓病や尿路系の病気にもかかりやすくなります。

体は水分を必要としている状態でも、猫は喉の渇きに鈍感です。
猫自身が水を飲みたがらないからといって、体内に必要な水分が十分に足りているというわけではない可能性があるため、この点の注意が必要です。

もし、飲水量が少ないなと感じたら、歯茎が乾燥していないかチェックします。
さらに、猫の皮膚をつまんでみましょう。
皮膚がなかなか元に戻らない場合は脱水症状を起こしている可能性があるため、すぐにかかりつけの動物病院に相談することが大切です。

猫に与える水について考えてみる|猫が1日に必要な水分量

猫はもともと尿路系の病気が多いため、水分補給はとても大切です。

猫が1日に必要とする水分量は、体重1kgあたり30~50mlが目安と言われています。
体重4kgの猫なら、120~200ml必要という計算です。

水分量を感覚で量るのは難しいので、目盛付きのウォーターボウルや計量カップを活用がオススメです。

飼い主さんが少し意識するだけで、1日の水分摂取量が見えてくると思います。

子猫の場合は、生後4週間くらいまでしっかりとミルクが飲めていれば、水分不足の心配はないでしょう。
水に切り替えた後は、水分摂取量を気にかけてチェックしてあげましょう。

猫の体重別の1日に必要な水分量は以下でご確認ください。

上記の表はあくまでも目安と捉えてください。
普段食べているキャットフードの種類(ドライかウェットか)やおやつ、また季節によっても飲む量は若干 異なってきます。

猫に与える水について考えてみる|猫に与える水の条件と注意点

水といっても水道水や井戸水、軟水や硬水など水にも種類があります。

では、猫にはどんな種類の水が適しているのでしょうか?
ウォーターサーバーの水をあげても良いのか?ミネラルウォーターはどうなのか?など、疑問に思うこともあると思います。

猫に与える水の条件は以下です。

水道水はOK!井戸水はNG×

猫に水道水を与えることをためらうことがあるかもしれません。

しかし、日本の水道水は厚生労働省の厳しい基準をクリアしている安全性の高い水であり、なおかつ軟水なので猫が飲んでも問題ありません。

消毒成分を気にする声もありますが、健康に被害が出るような濃度ではないので大丈夫です。
ミネラルウォーターよりもミネラル分が少ない分、水道水を与える方が猫には良いかもしれません。

まれに水道水に含まれるカルキの臭いを嫌がる猫がいるので、そのような場合は一度 水道水を沸騰させ冷ましてから与えてみると良いです。

ただし、沸騰させ消毒成分が飛ぶことで雑菌の繁殖が考えられるため、放置はやめましょう。
特に気温が高くなる季節は要注意です!

蛇口から出る水でも、井戸水を使っているご家庭もあるかと思います。

井戸水は品質が不明なため、良い悪いの判断が難しい部分があります。
また、井戸水は鉄分やミネラル分が含まれている場合があるので、猫にとっては硬水のミネラルウォーターと同じリスクがあります。そのため、猫には井戸水を与えない方が安全といえます。

ミネラルウォーターもOKだけど避けた方が無難

ミネラルウォーターとは、その名の通りミネラル成分が含まれている水のことを言います。

カルシウムやナトリウムやマグネシウムが含まれていて、それらの濃度によって「軟水」と「硬水」に分類されます。世界保健機関の規定では、ミネラル成分が120mg/L未満であれば「軟水」、120mg/L以上で「硬水」と定められています。

猫にミネラルウォーターを与えたいときは、ミネラル分の多い硬水は避けましょう。
猫は尿路結石ができやすい体質なので、結石の原因になるミネラル分を過剰に摂取するのは危険です。

しかし、マグネシウムの含有量などの成分や成分量が、愛猫にとって安全かどうかを判断するのはとても難しいです。何かがあってからでは遅いので、ミネラルウォーターは避けた方が無難だといえます。
どうしてもミネラルウォーターを与えたい場合は、軟水を選ぶようにしましょう。

ウォーターサーバーの水も同様です。

猫の飲み水に適しているのは、pH値が6~8までの中性の水と言われています。
猫にウォーターサーバーの水を与えたい場合は、pH値が7前後の中性の軟水かどうかが与える際の一つの目安になります。

人にとって良いものが、猫にとっても良いものかどうかは別問題です。

水の成分に注意を払うのはもちろんのこと、いつも新鮮な水をあげることが猫の健康にとっては何よりも大切です。

ちなみに、アルカリイオン水も避けるのがベストです。
アルカリイオン水は、pH値が9~10のアルカリ性の水のことを言います。

アルカリイオン水を猫に与えると、腎臓や膀胱の病気や尿路結石のリスクが高まります。

飲んではダメな水

以下のような水は、猫が飲むと健康被害がるなど危険な場合があるので、注意が必要です。

硬水

先述しました、ミネラル分の多い硬水です。

ミネラルウォーターを好んでの飲みたがる猫もいるようですが、軟水のミネラルウォーターにしましょう。

塩分が含まれたゆで汁

料理のゆで汁を与えるときは、調味料や塩分が含まれているものは避けましょう。
猫にとって人間の調味料などは塩分過多になります。

また、食事療法を厳密に行っている場合は、塩分が含まれていなくても料理のゆで汁は避けた方が無難でしょう。

花瓶の水。特にユリ科は要注意

家でお花を生けることもあると思います。

その花瓶の中に、植物安定剤などを入れている場合はもちろんのこと、ユリ科の花が生けてあるものは要注意です。

猫にとってユリ科の植物は猛毒。

花や葉だけではなく、花粉を少し摂取しただけで急性腎不全を起こしたり、最悪の場合は死に至ることもある猫にとって非常に危険な植物です。

また、ユリ科の植物が生けてある花瓶の水を飲んだだけでも、百合中毒を起こす可能性があります。

猫が出入りする部屋には、花瓶や植物を置くのは避けた方が良いでしょう。

常温はOK!冷水はNG

猫に水を与えるとき、冷えた水は避けましょう。
猫によっては氷を好んで舐める子もいますが、猫に与える水は常温が基本です。

気温の高い季節は暑さ対策で冷たい水をあげたくなりますが、猫に冷たい水を与えると下痢をしたり軟便になりやすくるので注意が必要です。

猫は冷たいものが胃腸に適さないといわれているので、常温もしくは体温に沿った38度ほどのぬるま湯が良いとされています。

夏場は常温で大丈夫ですが、冬場は水ボウルを設置している場所が寒いと、水も冷たくなります。
季節によって水ボウルの設置場所を移動するなどして、水の温度を意識してあげると良いでしょう。

また、夏場の置き水には要注意です。
細菌が繁殖しやすい季節なので、小まめに水を替えて水ボウルもきれいに洗い、常に新鮮な水が飲めるようにしてあげることが大切です。

猫に与える水について考えてみる|猫が好む水は?

猫は新鮮な水が大好きです。
水道水であっても、新鮮であれば大丈夫!

また、動きのある水を好む子も多いでしょう。

水道から直接 水を飲む猫を見たことがある方もいらっしゃると思います。
流れのある水を好む子には、電動式の水飲み器を設置してあげることをおすすめします。

猫に与える水について考えてみる|猫が水を飲まない時の対処法

猫はもともとあまり水を飲まない動物ですが、猫の健康を考えたり特に夏場は熱中症のリスクを下げるためにも水は飲んでほしいものです。

猫に水を飲んでもらうために、飼い主さん側でいくつか工夫することができます。
それをきっかけに飲んでくれるようになる場合もあるので、積極的に対策してあげましょう

対策方法をいくつかご紹介します。

器を見直してみる

猫はとっても繊細な動物です。

ヒゲが水ボウルのふちに触れるのを嫌がって、水をあまり飲まないケースが考えられます。
そのようなときは、猫のヒゲが当たらない少し大きめの水ボウルを準備してみましょう。

また、少し高さがある方が飲みやすいので、足つきの水ボウルにしたり専用の台を準備してあげるのも良いです。

キャットケージを使っている場合は、ケージに取りつけられる水ボウルもおすすめです。

目盛付きの器なら、飲水量も測りやすいのでオススメです。

また、実は陶器やガラスといった水ボウルの素材にも猫の好みが現れる場合があります。
陶器で飲まないならガラスに変更してみたりと、水ボウルの素材にも注目してみましょう。

飼い主A
飼い主A

プラスチック製の水ボウルは、雑菌が繁殖しやすいのであまりおすすめしません。

うちの まめさんは、プラスチック製の水ボウルが原因と思われる猫ニキビができました。
もともと水を飲むのが下手で顎下を水浸しにするのですが、そこにプラスチック素材という要素が加わって猫ニキビができたようです。汗

その頃は、フードボウルもプラスチック素材だったので余計ダメだったのかも。

水飲み場の数と置き場所を見直してみる

水の置き場所にも注目してみます。

フードの横だけではなく、猫が普段からよく通る場所や寛いでいる場所など、数ヶ所に設置することをオススメします。
猫が普段生活する中で、飲みやすい場所に設置してあげると飲んでくれる可能性が高くなります。

人の往来が多い場所や騒がしい場所、トイレやゴミなど匂いが気になる場所には設置しないほうが良いです。
また、猫は嫌な出来事を場所に関連付けて覚えることが多いといいます。
嫌な思いをした場所も避けてあげましょう。

いつも新鮮な水を用意しておく

猫は新鮮な水を好む傾向にあります。
そのため、長い時間 放置されている水は、猫によっては口をつけなくなることがあります。

猫に与える水は、可能であれば1日に何度か取り換えていつも新鮮な水を飲める状態にしてあげることが理想です。
取り換えるのが難しい場合は、自動給水器などの利用を検討すると良いでしょう。

流れている水を好む猫もいるため、自動給水器で動きのある水を設置することで興味を持って飲んでくれることが期待できます。

多頭飼いしている場合は、他の猫が口をつけた容器を避ける子もいます。
1匹ごとに容器と水を用意してあげると良いでしょう。

フレーバーをつけてみる

どうしても水を飲んでくれないときは、鶏肉や魚のゆで汁を水に混ぜてフレーバーをつけることで改善することがあります。
ゆで汁を使う場合は、塩分が含まれていないものにしましょう。

人間の食事のために魚や鶏肉を茹でた際、その ゆで汁を捨てずに小分け冷凍しておくと便利ですね。

最近では、食べるお水というサプリメントも出ているので、試してみるのも良いかもしれません。

水分の多い食事と合わせてみる

水の置き場や器、フレーバーの有無など色々試してみても どうしても水を飲まない場合は、ウェットフードや補助食品で補うことができます。
メインの食事以外に、おやつやゼリーやスープなどを工夫して水分補給をしてみましょう。

メインの食事をドライフードから水分量の多いウェットフードにすると、食事と同時に自然と水分を補給できます。ドライフードでも、お湯や水でふやかして与えてみるのも一つの手です。

他に、ドライフードのトッピングとしてウェットフードを乗せたり、スープをプラスするのも効果的です。

カリカリ状のおやつを与えている場合は、ちゅ~るなどのペースト状に変更してみたり、ゼリーを与えてみるのも良いでしょう。

ちゅ~る大好きっ子には、水分補給の機能がついたちゅ~るを選んであげると良いと思います。

猫に与える水について考えてみる|さいごに

猫が水を飲まないと、体調が悪いのかな?何かの病気かな?と不安になることもあると思います。
しかし、猫は基本的にあまり水を飲まない動物。少しの水でも生きていけるので、少しでも飲んでいる姿が見られれば問題ありません。

ただし、あまりにも水分摂取量が少なく水分補給が足りていないと、尿路結石などさまざまな病気にかかりやすくなってしまうので、猫に水を飲んでもらうために飼い主さんの工夫が必要になってきます。

逆に、水を飲む量がとても多い場合は、何かの病気が隠れている可能性があるのでそれも心配です。

あまりにも水を飲む量が多いときや、何をしても全く水を飲まないときは、一度 獣医さんに相談することをオススメします。

また、猫が水飲み場以外の水を飲もうとしているときは、水を飲みたいけれどその猫に適した水飲み環境が整っていないのかもしれません。

そのようなときは、水飲み場の位置や器の変更、水の温度を変更してみたりと水飲み環境を見直してあげましょう。水道水のカルキの匂いを気にする子もいるので、一度 煮沸して与えてみるのも良いです。

ウェットフードやペースト状やスープ状のおやつでも水分補給はできるので、愛猫に適した対処法を探してみましょう。

暑い季節は特に飼い主さんのサポートが必要になる場合があるので、愛猫の普段の様子を観察して愛猫にぴったりの方法を見つけてあげると良いでしょう!

今回は「猫に与える水について考えてみる」でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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