猫を飼っていると気になる事の一つ、ノミダニ問題。
愛猫がノミに感染すると、かゆみを伴う皮膚炎やアレルギーを引き起こす危険があり、ダニに感染すると貧血や発熱を伴うプラズマ感染症を発症するなど、何にも良いことがありません!
また、ノミダニは人間にも感染するので、愛猫のためにも人間のためにも感染は防ぎたいものです。
えだまめは毎年、ワクチン接種に行った時に動物病院でノミダニの薬を購入し投与しています。
今回は、初めて使ってみたノミダニのスポット薬についてのお話です。
ブロードラインを投与して、2人ともまさかの事態になりました。
愛猫のノミダニ・寄生虫対策|ブロードライン

えだまめの今年のスポット薬はブロードラインです。
以前はエボリューションが処方されていたのですが、薬の供給が薄くなった時期があり そこからブロードラインに切り替わりました。
ブロードラインは、ノミやマダニ駆除で有名なフロントライン プラスの効能に、フィラリアの予防と複数のお腹の虫の駆除効能が加わったオールインワンタイプのスポット薬です。
ノミダニが家の中で繁殖してしまうと退治するのは簡単ではないし、ノミダニだけではなくお腹の虫も人に感染する可能性があり、深刻な病気を引き起こす場合もあるそうです。
また、犬だけかと思われがちなフィラリアですが、猫も感染します。
フィアリアは診断が難しいようで、気がついた時には手遅れだったり、突然ショック症状に陥り最悪の場合 死に至ってしまうとても怖い虫。
ノミはノミ、フィラリアはフィラリアと、それぞれの寄生虫対策をバラバラの薬で対応していくのは大変なので、全ての寄生虫をブロードライン1本で対策できるのは ありがたい。
愛猫のノミダニ・寄生虫対策|えだまめに投与

ではさっそく、えだまめさんに投与していこうと思います。
ブロードラインは、注射器のような形状の容器に入った滴下剤。
液体の薬で、猫の首元に直接 垂らして使います。


先端のグレーのゴム栓を外すと投与可能状態になります。
(写真がピンボケですみません。)
投与するのは、簡単。


被毛をかき分けて、皮膚に直接お薬が当たるように投与するだけでOKです。
被毛の上からではなく、皮膚に直接というのがポイント。
まめさんの場合、毛が白いうえに皮膚も白っぽいので分かりにくいかもしれませんが、毛をかき分けてかき分けて皮膚を出しています。

しっかりと全部の薬を投与できれば完了。
愛猫のノミダニ・寄生虫対策|まさかの事態に

えだにも同じように投与したのは良いものの、何だか二人の様子がおかしい…。
濡れるのが嫌いなお二人ですが、今までスポット薬を投与して暴れたことはありません。
今回も、暴れたりはしなかったのですが、何から遠くから妙な音がする…。

にちゃにちゃと変な音…
何だこれ……?
と思いつつ、何だか嫌な予感がしてお二人のところへ行ってみると…

×××
えださんの口から大量の よだれ!!!

×××
まめさんの口からも大量の よだれ!!!

やっちまったなー!こりゃ!
どうやら、ブロードラインを投与した部分を舐めてしまった様子。
猫の体の柔らかさ故…。汗
暫く様子を見ていたのですが、どうしても投与した部分が気になって舐めようとするお二人。
しかし、舐めるとまた大量の よだれが出るので困った。
そこで苦肉の策。


えだまめお二人とも、緊急パラボラアンテナ化。
エリザベスカラー装着です。
首回りに何か巻かれるのが嫌いな えだまめ。だから首輪もできない。
そんなお二人は、もちろんカラーも好きじゃない。
プラスチックのカラーをしたら、まめが大暴れするので布製のソフトカラーを購入しています。
愛猫のノミダニ・寄生虫対策|ブロードライン舐めても平気?

ブロードラインを舐めてしまって、気になるのが猫の体への影響。
調べてみると、舐めたからといって緊急度の高い症状が出てくるような記述は見当たりませんでした。
猫がブロードラインを舐めると、よだれが止まらない状態になることが多い様子。
このよだれは、翌日には治まることが多いようですが、治まらないようであれば動物病院を受診した方が良いとのことでした。
えだまめの場合、よだれは数分で止まりました。
ブロードラインを投与した部分を舐めない限り、よだれが出ることもない。
パラボラアンテナ化してからは首元を舐めれないので、よだれは出していません。
舐めて以降のお二人の様子はいつも通りでした。
パラボラアンテナ化してからは、嫌いなカラーが着いているのでジッとして動かない時間もありましたが、カラーが外れないと分かると諦めたのか動き出しました。
ちゃんとご飯も食べるし、水も飲む。トイレにも行って出すもの出してたので、とりあえずブロードラインを舐めたことで体調不良を起こしている雰囲気はなさそうな様子。一安心。
問題は、ブロードラインを投与した場所の被毛の渇き具合です。
濡れた状態でまた舐めてしまっては よだれが出るので、一晩パラボラアンテナ状態で我慢してもらいました。
ちなみに、ブロードラインを投与した後の被毛はこんな感じです。

また写真が撮れたのが毛の白い まめなので分かりにくいですが…。汗
写真のような感じで、投与した部分がゴワゴワした見た目になっていて、触ると濡れています。
愛猫のノミダニ・寄生虫対策|さいごに

パラボラアンテナ化の翌日、ブロードラインを投与した部分の被毛は乾いていましたが、ちょっと嫌な感じがしたので 薬はもう浸透している前提で、患部を濡れタオルと乾いたタオルで拭いてからエリザベスカラーを外しました。
しばらく様子を見ていたのですが、毛繕いしても よだれを出すことはなく、カラーのストレスから解放された えだまめ。
その後、体調を崩すこともなく今も元気にマイペースに過ごしています。
ブロードラインは薬に苦味がつけられているらしいです。
(ブロードラインだけではなく、他のスポット薬も同様。)
この苦味がついていることで、一度舐めたらその苦味が嫌で舐めなくなるということみたいですが、えだまめのように苦味よりも毛が濡れていることの方が気になる子は、苦味を味わっても我慢できずに再度 舐めるということはあると思います。
どうしても舐めてしまう場合は、舐めないように対策しないと大量のよだれを出してしまう可能性が高いです。

プラスチック製が苦手な子には、布製のカラーはおすすめです。
柔らかく軽いので、着けてくれるかもしれません。
ブロードラインを投与する場所は、猫の「肩甲骨の間」と箱には書いてありましたが、肩甲骨のあたりだと体をぐにゅっと捻って舐めれてしまう可能性があります。
猫の体は ぐにゅぐにゅしますからね…。汗
なので、もう少し上。
首元あたりがいいのかな?と思ったりしていますが、メーカーが肩甲骨の間と言っているからそこがいいのかな?とか悶々としているので、今度 獣医に聞いてみようと思っています。
そして、ブロードラインはエボリューションに比べると、薬の液量が多い。
その多さから、猫が余裕で舐めれるところにまで薬が垂れてしまっていたのかな?と思ったりもしています。

私が薬を投与するのが下手なのもあると思います。
自分で投与するのが心配な場合は、獣医に相談するのが良いかも。
何はともあれ、とりあえず夏場のノミダニ・寄生虫対策は無事(?)終了しました。
えだまめ、パラボラアンテナ化してしまったけど、お疲れ様でした!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。